出版社内容情報
「近松心中物語」(蜷川幸雄演出)で名高い、戦後日本を代表する女性劇作家の決定版評伝。
内容説明
小学校卒の学歴、貧しさ、女性ゆえの差別、独身…。民衆の中で生まれ育ち、民衆を冷静に見つめてその心に寄り添い、古典と現代を見事に融合させながら、創造性ゆたかな戯曲を書いた秋元松代。「近松心中物語」「常陸坊海尊」「かさぶた式部考」等で名高い、戦後日本を代表するその劇作家は、権威への反発と怒り、純粋な愛を求める乾き、そして深い孤独感のなかで、ひとり、荒地に火を燃やしつづけていたのだった。―蜷川幸雄、太地喜和子、橋本多佳子らとの交流もまじえた、決定版評伝・作家論。
目次
第1章 想う
第2章 家を出る
第3章 デビューのころ
第4章 脱皮
第5章 放送劇はやめられない
第6章 娼婦たち
第7章 リアリズムを超える
第8章 戦後に甦る和泉式部伝説
第9章 「七人みさき」の天皇制
第10章 蜷川幸雄との出会い
第11章 八ヶ岳への移住
第12章 旅する心―評伝「菅江真澄」
最終章 勝つ
著者等紹介
山本健一[ヤマモトケンイチ]
1944年東京生まれ。演劇評論家。慶應義塾大学法学部卒業。朝日新聞入社後、学芸部で文化、演劇を担当。東京本社編集委員を経て退職。現在、日本大学非常勤講師。朝日新聞夕刊他で劇評を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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