出版社内容情報
近代の著名な作家たちによる十五作品を収める。豊臣家の滅亡とその戦いは、どのように描かれたのか。
内容説明
近代の著名な作家たちは、豊臣家の滅亡とその戦いをどのように描いたのか。明治から昭和戦前期までを中心に、坪内逍遙、岡本綺堂、徳富蘇峰、菊池寛、吉川英治、田中英光、坂口安吾ほか、十五名の作品を、「豊太閤追慕」「淀殿変幻」「落城の賦」「敗者の碑」の四章に分けて収める。近代文学が捉えた「大坂の陣」の物語には、それぞれの時代における帝国日本の「戦争」の陰影が深く刻み込まれている。
著者等紹介
日高昭二[ヒダカショウジ]
1945年茨城県大洗町生まれ。1973年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。麻布学園教諭、藤女子短期大学専任講師・助教授を経て、神奈川大学名誉教授。日本近現代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
10
興味深い作品の数々。様々な著者の近代文学名作。豊臣秀吉、淀君、大坂城、そして大坂の陣での敗者、いくさでの敗北者たちのその後。不勉強の為、こんな人物も歴史小説(もしくは戯曲)を書いていたのかと純粋に驚いた。自分が知っていた作家で言えば、太宰治先生、坂口安吾先生、坪内逍遥先生。歴史小説で言えば大御所中の大御所吉川英治先生。彼らがどのように歴史を、人物をとらえていたのか。自分が生きた時代を映すかの様にしていたのか。大坂城を取り巻く、魅力的な人物たち。巧みに描かれた文章を読んで、他の作品も追っていきたいと感じた。2016/12/18
金糸雀
0
関ヶ原で決着がつき、老いた家康が焦って豊富を殲滅した。封建的社会の犠牲者。40のころから40年以上、曖昧に牢屋の中。悲しい運命。2019/09/25
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