現地レポート世界LGBT事情―変わりつつある人権と文化の地政学

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  • サイズ B6判/ページ数 352,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000611541
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

LGBTの権利を認める国と、同性愛が死罪の国。文化状況にも注目しつつ、四五か国のLGBTの現状を比較。

内容説明

女性の人権、報道・言論の自由、市民のインターネット利用などの度合いによって塗り分けられた世界地図は、LGBT(性的マイノリティ)解放の地図とほぼ一致する。LGBTの権利は今や基本的人権として認識されはじめており、LGBT問題に対する各国の態度はその国の民主主義の成熟度や現代性を測る基準となる。グローバル化・デジタル化により、同性愛者の解放は進んでいる。その一方で、同性愛が死罪の国は一〇か国、違法の国は七六か国存在する。約五〇か国を取材し、文化やメディアの状況にも目配りしつつ、各国のLGBTのおかれている状況をレポートする。

目次

プロローグ―LGBT問題のグローバル化
第1章 レインボーフラッグのはためくところ―世界のゲイ地区を歩く
第2章 マイアミ・サウスビーチ―あこがれのアメリカン・ゲイライフ
第3章 バラク・オバマとゲイの勝利―大統領の「進化」と「最後の公民権」運動
第4章 毛沢東の新しい「同志」―中国・日本・東南アジアの同性愛者たち
第5章 「性的指向」をめぐるEU、ロシア、東欧の攻防―差別禁止条約・極右勢力・民主化の波
第6章 国連での戦い―ネルソン・マンデラが思い描いた「レインボーネーション」
第7章 クイーンボート事件―アラブ世界の同性愛者たち
第8章 アフマディネジャド大統領「イランに同性愛者はいません」―テヘランのゲイライフとカウンターカルチャー
第9章 イメージの世界戦争―衛星放送・映画・LGBT革命
エピローグ―人権の新たな地平

著者等紹介

マルテル,フレデリック[マルテル,フレデリック] [Martel,Fr´ed´eric]
1967年生まれ。作家・ジャーナリスト。社会学博士。パリ政治学院、HEC(経営大学院)で教鞭をとった後、現在CERI(パリ政治学院付属研究所)研究主幹。欧州委員会文化顧問の一人でもある。複数の書評・文化サイト運営に関わり、ラジオ・トーク番組「ソフトパワー」ではプロデューサー・司会者を兼務

林はる芽[ハヤシハルメ]
翻訳家。東京大学卒業後、リヨン第2大学(フランス)文学部修士課程、イーストアングリア大学(英国)美術史学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃんしゃん

4
352ページ2段組の大作。作家でジャーナリストの著者が8年の歳月をかけ50か国700人にインタビューを行なう。アフリカ、ヨーロッパ、アジア(日本)そして中南米と世界のLGBT事情をレポートする。文化そして宗教の違いを踏まえゲイ・コミュニティの多様性を理解することが出来た。日本で暮らす私には知らないことだらけだった。昨年渋谷区役所で同性パートナーシップ第1号の(レズビアン)を目撃した。人権というテーマでは避けて通ることはできない。ポスト・ゲイの社会に向かう動きは趨勢であり止めることは出来ない。2017/01/27

澱緑

2
世界に溢れる残酷な差別や日本内での表面に出ていない問題まで知ることが出来る、読んだあと非常に満足度の高い本。砂川先生出てきてびっくりした。 Rainbow pride paradeに参加するお勉強として読みましたが我ながら良い選択をしました…。 差別がなくなるといいなぁ。2017/05/10

takao

1
ふむj2020/09/25

はしも

0
2010〜16年くらいにおける、世界の同性愛を取り巻く状況を膨大で丹念な取材から読み解く。 植民地支配の中でアジア・アフリカに同性愛嫌悪が定着した歴史背景や、洋の東西・政府の統制の有無を問わずに活動する人々のありようなどがとても印象に残った。2020/09/05

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