出版社内容情報
「精神病院のない社会」という理想を世界で初めて現実にしたイタリア人精神科医の生涯と思想を描く。
内容説明
「精神病院のない社会」という、多くの人々が夢見ては断念してきた一つの理想。それを不屈の信念で実現した人がいた。イタリア人精神科医フランコ・バザーリアである。彼は非人間的な収容・隔離が横行していた精神医療の世界に、どのような変革をもたらしたのか。バザーリアと二人三脚で歩んだトリエステの政治家ザネッティと、ジャーナリストのパルメジャーニが、その生涯を克明に描き出す。
目次
序章 なぜバザーリアを想起するのか(改革以前のイタリアの精神病院;バザーリアの思想と実践 ほか)
第1章 ヴェネツィアとパドヴァ(学問的な歩み;幼少期から青年期を過ごしたヴェネツィア ほか)
第2章 ゴリツィアとパルマ(ゴリツィアでの「啓示」;改革に着手 ほか)
第3章 トリエステ(新たな出発―ザネッティ県代表とバザーリア院長;変革の再開 ほか)
第4章 ローマとヴェネツィア(マニコミオの終焉へ―一九七八年「一八〇号法」の制定;トリエステからローマへ ほか)
著者等紹介
ザネッティ,ミケーレ[ザネッティ,ミケーレ] [Zanetti,Michele]
1940年生。イタリア東北部の町トリエステ出身の政治家、法律学者。30歳の若さでトリエステ県代表に選出された。トリエステ精神病院院長に就任したバザーリアとともに、180号法の制定に尽力した
パルメジャーニ,フランチェスコ[パルメジャーニ,フランチェスコ] [Parmegiani,Francesco]
1924‐2012年。トリエステ出身のジャーナリスト。週刊誌『イル・メリディアーノ』を創刊し、全国規模での自主経営による情報発信の先駆けとなった
鈴木鉄忠[スズキテツタダ]
1978年生。東京工業大学大学院博士課程修了。博士(学術)。中央大学法学部兼任講師。専門は地域社会学
大内紀彦[オオウチトシヒコ]
1976年生。ヴェネツィア大学大学院修了。特別支援学校教員。専門は日伊文化交流史、特別支援教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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またの名
Akira Kumoi
弥太郎岩崎。
ざまたかこ
ぶよ