精神病院のない社会をめざして―バザーリア伝

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精神病院のない社会をめざして―バザーリア伝

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  • サイズ B6判/ページ数 227,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000611497
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「精神病院のない社会」という理想を世界で初めて現実にしたイタリア人精神科医の生涯と思想を描く。

内容説明

「精神病院のない社会」という、多くの人々が夢見ては断念してきた一つの理想。それを不屈の信念で実現した人がいた。イタリア人精神科医フランコ・バザーリアである。彼は非人間的な収容・隔離が横行していた精神医療の世界に、どのような変革をもたらしたのか。バザーリアと二人三脚で歩んだトリエステの政治家ザネッティと、ジャーナリストのパルメジャーニが、その生涯を克明に描き出す。

目次

序章 なぜバザーリアを想起するのか(改革以前のイタリアの精神病院;バザーリアの思想と実践 ほか)
第1章 ヴェネツィアとパドヴァ(学問的な歩み;幼少期から青年期を過ごしたヴェネツィア ほか)
第2章 ゴリツィアとパルマ(ゴリツィアでの「啓示」;改革に着手 ほか)
第3章 トリエステ(新たな出発―ザネッティ県代表とバザーリア院長;変革の再開 ほか)
第4章 ローマとヴェネツィア(マニコミオの終焉へ―一九七八年「一八〇号法」の制定;トリエステからローマへ ほか)

著者等紹介

ザネッティ,ミケーレ[ザネッティ,ミケーレ] [Zanetti,Michele]
1940年生。イタリア東北部の町トリエステ出身の政治家、法律学者。30歳の若さでトリエステ県代表に選出された。トリエステ精神病院院長に就任したバザーリアとともに、180号法の制定に尽力した

パルメジャーニ,フランチェスコ[パルメジャーニ,フランチェスコ] [Parmegiani,Francesco]
1924‐2012年。トリエステ出身のジャーナリスト。週刊誌『イル・メリディアーノ』を創刊し、全国規模での自主経営による情報発信の先駆けとなった

鈴木鉄忠[スズキテツタダ]
1978年生。東京工業大学大学院博士課程修了。博士(学術)。中央大学法学部兼任講師。専門は地域社会学

大内紀彦[オオウチトシヒコ]
1976年生。ヴェネツィア大学大学院修了。特別支援学校教員。専門は日伊文化交流史、特別支援教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

8
突き抜けてヤバい精神病院及び入院患者の数値を記録し今もなお更新し続ける日本とは対極的に精神病院をなくしたイタリアの、全廃運動のリーダー伝。病院で治るどころか悪化し2度と回復は望めなくなると暴露したバザーリアには、サルトルらの思想や古典や同時代から学んだ理論と自身が被った収容体験とが交じり流れ込みつつ、少しずつ変革への歩みを進める着実さも備わる。順調だったわけはなく保守派の妨害に加え精神科患者による殺傷事件や首相暗殺等が吹き荒れ、ドゥルーズやガタリの影響を受けた急進派の抗議に遭う。しかし世は実際に変わった。2020/02/20

Akira Kumoi

4
精神病院の廃絶に生涯をかけて関わり、180号法の制定において中心的な役割を果たしたバザーリアの伝記。 日本国内の精神科病院の現状やあり方と合わせて考えるととても興味深い内容です。 また認知症当事者の方々への偏見の解消や、あるべき地域との関わりなどにも通じる哲学を感じました。 ただ、最後の補遺は難解でしたね。2017/05/17

弥太郎岩崎。

3
私にとって例えばこのイタリアの事例は、自分の日常に引き寄せて考える材料になっている。(日本のSOGIの権利保障を巡る活動が「様々な年代・職業・階層を説得し、合意のもとに事が進んでいる」と言えるような状況なのかどうかなど。)バザーリアの人物像が伝わる。記録は人々が互いに説得し合い合意して進めた社会運動の例で、イタリアに健康寿命が長いお年寄りが多い地域があったりする一つの要因なのか?まではわからないけど、孤立なく対等に働けて生活費を得られる人生を送れる地域社会があることは重要かもしれないと想像する。2017/02/15

ざまたかこ

3
全体の3割を理解できたかな?少し自信がないですが、今身の回りにあるいろいろな取り組みの原点はもしかしてここにあるのかも?と思いながら読み進めました。「人間を人間として扱わないことが許されてはならない」というバザーリアとザネッティの倫理原則は、医療の分野でも教育の分野でも同じだと感じました。社会の中で生きるということ、共生するということの困難さと清々しさよ!2016/11/03

ぶよ

2
とても興味深かった。 精神病院をなくし、患者を地域で受入れ、グループホームなどで生活する。著者はバザーリアと共にこの動を推し進めた元トリエステ県代表。トリエステはイタリアの中でも最も安全な街なのは、この運動の成功を表すものなのだろう。写真も多く使われておりバザーリアを身近に感じられる。「訳者あとがき」から読むと、内容をよく理解できる。コラムが面白く、「青い張り子の馬」の意味がよくわかった。 2016/10/19

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