カラー版 書物史への扉

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000611343
  • NDC分類 020.2
  • Cコード C0020

出版社内容情報

西洋中世の豪華写本から越中富山の薬袋まで。書物史研究の第一人者によるカラー版書物文化史案内。

内容説明

ときには熱狂し、ときには美しさに見とれ、ときには別世界に思いを馳せる―本を読む/書くという行為を通じて、わたしたち人間は生き、この社会をつくりあげてきたのではないだろうか。西洋中世の豪華写本から、一五世紀の羊飼いの日記、揺籃活字本、「瓦版」、はたまた越中富山の薬袋まで、書物と文字文化に関する愉快かつ深いお話を満載。ルネサンス文学と書物史の研究を牽引してきた著者による、カラー版書物文化史案内。『図書』好評連載の単行本化。

目次

秀麗なる写本たち
手稿と手職のたのしみ
民衆文化の世界
現実ではない場所に
印刷文化花盛り
本は生き残る、文芸の共和国に

著者等紹介

宮下志朗[ミヤシタシロウ]
1947年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。現在、放送大学特任教授、東京大学名誉教授。専攻はルネサンス文学・書物の文化史。著書:『本の都市リヨン』(晶文社、1989年、大佛次郎賞)など。訳書:ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』全5巻(ちくま文庫、2005‐2012年、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ターさん

2
目が覚めるような細密画、インキュナビュラの木版画、ラブレー『第五の書』の「酒びん詩篇」、モンテーニュ『エセー』の「正誤表」---。小さな図版にうっとりしてしまう。実物を観たいと思う。私の貧弱な教養では、到底理解できない文化の叡智がそこにあるような気がする。そこから溢れ出る、片鱗だけでも感じることできれば幸いだと思う。《怠け者の天国》という主題について、「ブリューゲルとラブレーは、時代の精神という深いところでつながっている」という。五百年前の旅行家、ピエール・ブロンは「ガザには壁がない」と言ったのは驚きだ。2021/01/24

やまうち

0
⭐︎102022/11/10

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