上方漫才黄金時代

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000611305
  • NDC分類 779.14
  • Cコード C0076

出版社内容情報

いとし・こいしらによって復活を遂げた戦後昭和の上方漫才。その歴史を、秋田實の足跡も交えて綴る。

内容説明

大空襲で焦土と化した大阪で、戦後、いち早く上方漫才師たちは活動を再開する―。のちに「しゃべくり漫才」の名人といわれたダイマル・ラケット、いとし・こいしら個性豊かな漫才師たちが続々と登場。演芸場開場、放送局開局も追い風となり、やがて上方漫才黄金時代を迎える。その陰には、上方漫才復興に生涯を懸けた、漫才作者・秋田實の尽力があった。蝶々・雄二、お浜・小浜、唄子・啓助、漫才トリオ、かしまし娘、宮川左近ショー…人気を博した漫才芸を、著者は活字によって見事に再現。“近代漫才の父”と呼ばれた秋田實の足跡も交えて、戦後昭和の上方漫才通史を綴る。

目次

第1章 漫才作者、秋田實のいた時代
第2章 秋田實門下の若手たち
第3章 戦後上方漫才の台頭
第4章 続出する演芸場と人気漫才
第5章 華やかなりし音楽ショウ
第6章 上方漫才の周辺
第7章 戦後新時代の漫才
第8章 秋田實とその後

著者等紹介

戸田学[トダマナブ]
1963年大阪・堺市生まれ。作家。2004年上方お笑い大賞秋田實賞受賞。大阪藝能懇話会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

21
エンタツ・アチャコ以後、漫才ブーム以前の上方漫才史。著者はそれを漫才作家「秋田實」史と同義語と捉えている。その間の頂点に位置する漫才師に、「いとしこいし」と「ダイマルラケット」を据えているが、特に"いとこい"に肩入れしており、"ダイラケ"こそ最高峰と信じる当方としては、やや不満。だが、ダイマルのしゃべりとスラップスティックな動きがエンタツを継承していること、そのエンタツの芸は初代春團治の影響を受けていることを知り、少なからず収穫を得た。2022/10/10

ぐうぐう

20
『上方落語の戦後史』を書いた戸田学が、今度は漫才の本格的な通史を刊行した。これは、あるようでなかった企画だ。戸田がこだわるのは、漫才が芸であった時代。その期間を戸田は、エンタツアチャコ以降、漫才ブーム以前と定義する。とはいえ、その期間にも、数多くの漫才師が生まれては消えていった。そんな濃厚な期間を、漫才作家・秋田實を柱に据えることで、一本の通史として整理するのだ。様々なスタイルがありつつも、そこにはきちんとした芸の継承があり、少しずつバリエーションを増やしていく過程は、すこぶるおもしろい。(つづく)2016/07/29

慶多楼

0
本書を傍らにyoutube観てたら時の経つのを忘れるね。2016/10/01

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