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内容説明
音楽とアートで時代を切り拓いた二人の魂のメッセージ。『ローリングストーン』の中心的ライターが、彼らの肉声とともに回想する。亡くなる三日前のジョンの貴重なインタビューも収録。
著者等紹介
コット,ジョナサン[コット,ジョナサン] [Cott,Jonathan]
1942年ニューヨーク生まれ。作家、詩人。『ローリングストーン』創刊以来の編集者。ボブ・ディラン、シュトックハウゼン、グレン・グールドなど、音楽家へのロング・インタビューや緻密な評伝などを手がける。ニューヨーク在住
栩木玲子[トチギレイコ]
法政大学教授(アメリカ文学・文化)。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
33
これまでビートルズ及び解散後の各メンバーについての関連本は何故か読んでこなかったが、題名から夫妻との深い信頼関係にあった著者によるものと推定されたので手に取った。「ホワイトアルバム」のレコーディング現場に誘われたりと垂涎の交流振り。グループ時代及び解散後の楽曲に関するやり取りには思わず食い付く。心を許す著者との対話は穏やかで、思いやりに満ち、心が洗われる。暗殺の年、ダブルファンタジー発表後のインタビュー、自然体で音楽活動を再開している様子が語られ、切ない。ヨーコ女史、活動はユニークだが対話に誠意と説得力。2022/06/30
Isamash
20
ジョナサン・コット(1942年生まれ、作家・詩人、「ローリングストーン」創刊以来の編集者)2013年発行著作訳本。世界で最も有名で嫌われて者のイメージ強いオノ・ヨーコだがその詳細なキャリアを初めて知った。学習院大哲学科を2ヶ月で中退の後は、父親は東京銀行ニューヨーク支店長になったこともあり、ニューヨーク州のサラ・ローレンスカレッジ入学とか。3年間在籍も、作曲家一柳慧と駆け落ちし6年間結婚生活(別居の期間の方が長かったとか)。あとがきでも明かしていたが、著者は彼女のファンだとかで、ミュージシャン活動も評価。2024/02/14
おふねやぎっちらこ
7
オノ・ヨーコがビートルズを解散させたみたいに思っていたけど、それはいい加減な世間の噂や出鱈目なマスコミのせいであった。2021/03/10
mawaji
7
全編を通してジョンの人生をジョンの楽曲の歌詞を散りばめたコラージュのような構成のインタビュー集は、著者のジョンとヨーコに対する理解・共鳴の深さを示しているように思えます。ビートルズ時代からソロ活動まで、ジョンの歌はジョンの人生そのもので、「子どもの頃のお絵かきや詩から、自分が死ぬ時までのすべては一つの大きな作品の一部なんだよ」「答えはみんな曲の中にある」という記述にあるように、ジョンの楽曲は例えば辻占いで悩みを相談されたら「そんな気分のあなたにはこの曲」と言ってすべての悩みに答えられそうなものばかりです。2016/01/09
ぺったらぺたら子
4
ここにいるジョンはその知性についてはいつもと変わらないが、エキセントリックで攻撃的で皮肉屋な感じではなく、穏やかで優しく気遣いが細やかな大人のジョン、という感じで面白い。いろいろと、じーんとくるような事も多いけれど、何といっても目の前で喋っているような空気感が素晴らしい。ジョンとヨーコには今でも、というかこれからも教わる事が多く、過去でなく未来の人たちです。そういうわけで、やっぱりジョンは全然死んでいない。2016/02/21