詩のなぐさめ

個数:
電子版価格
¥2,640
  • 電書あり

詩のなぐさめ

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月25日 13時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000610834
  • NDC分類 902.1
  • Cコード C0090

内容説明

詩はそっけない。少し遠い。一度ではわからない。でも、いざというときに寄り添う。留まる…あなた独りではない、と。圧縮された言葉と感情の塊である詩が解凍したときに広がる沃野。広大な詩の花園から一輪を、あなたの部屋に飾りましょう。詩が飛翔し再生する有様こそ、魂の純化と救済の姿です。導き手となるのがこの一書。古今東西へと放たれる池澤夏樹の真骨頂、芳醇なエスプリの空間へ、ようこそ。

目次

1(イェイツの詩と引用の原理;岑参の「胡笳の歌」と憧れの原理;ギリシャの墓碑銘と戦争論 ほか)
2(李賀の奔放と内省;きみを夏の一日にくらべたら…;何ひとつ書く事はない ほか)
3(奄美民謡、おもろと琉歌;おずおずと鬼貫へ;ブレイクのリズムと思想 ほか)

著者等紹介

池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年生まれ。作家、詩人。翻訳、書評、小説、エッセー、評論など多岐にわたって活躍。『スティル・ライフ』で芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、『花を運ぶ妹』で毎日出版文化賞などのほか、河出書房新社での個人編集「世界文学全集」では毎日出版文化賞、朝日賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

125
心に寄り添ってくれる表現形式としての詩の魅力を語りつくすエッセイ集。東西の文学に精通している著者らしい筆の運びが印象的で、漢詩について語った後に、ギリシアの詩について書くといった軽やかな精神の動きに魅せられながら読んでいった。美の表現の形式としての詩だけではなく、社会の歪みに正面から向き合う詩を紹介しているのが特長の一つ。「戦闘的な詩人」の章に収められた、痛烈なアメリカ批判のネルーダの詩は、言葉の芸術としての詩の凄みを感じさせるものだった。「詩はこの憂き世を生きてゆく上でずいぶん役に立つもの」1ページより2015/12/21

KAZOO

110
池澤さんによる世界の昔からの様々な詩(幅広い概念での)に関するミニ評論です。私は岩波の雑誌の「図書」連載中にも読んでいるのでわかりやすく読むことができました。基本的には岩波文庫に収められているものを取り上げているのでなじみがあるものが中心となっています。一つの詩からほかの文学作品へも飛んで行ったりしているので私にはかなり楽しめました。2018/02/27

mizuki

49
詩を諳んじたり引用したりする人に本の中でしか会ったことがないわたしは、詩集の初心者です。そんなわたしに道案内をしていただきたくて手に取った池澤夏樹の詩集エッセイ。これは少し敷居が高く感じてしまったが、まずは紹介されていたイェイツ、リルケ、シェイクスピアを手に取りたいと思う。池澤氏が「詩は今いるところであなたの心に作用する」「詩を読むことを習慣にするのは生きていく上で有利である」と語っているので、彼を信じ、まずはお気に入りの詩集を探そうと思う。2016/02/10

jam

45
詩はなぐさめだと書く。小説が別世界への扉なら、その時響く詩が、独りの自分への寄り添いだと。著者は東日本大震災後、詩に係る連載を始め、まとめたものが本書だ。遠い時間を超えて普遍性がある詩は、引用という原理により救済が働くと。なるほど、そうかもしれない。「いまはの際にゴルゴオ、母親のうなじへ手を 差し延べて縋りつつ、涙ながらに向かいふやう、母さまはまだずつと、父さまのお側にいらして、もっとよい仕合わせに また他の娘を産んで下さりませ、白髪の老の おみとりにもと。」少女ゴルゴオの墓碑銘、詩は心深くに寄り添う。2016/01/17

踊る猫

33
池澤夏樹はさすが「アクティビスト」「行動派」だなと唸る。いや、やっていることは主に岩波文庫の詩を読むことなのだけれどそのフットワークの軽さが伊達ではないのだ。東洋/西洋、国内/海外……ジャンルを軽々と越境してさまざまな詩を読みふけり、それについてあくまでアマチュアとしての謙虚さを忘れず、だがしかし鋭い目つきで読み進めていく。そして「彼らしい」と思えるのは、時流に敏感であること。3.11について鋭敏に反応しそこから生まれ落ちた詩も取り上げ、アクチュアリティを醸し出すことを忘れない。この果敢さと良心が印象的だ2023/07/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9951364
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。