内容説明
気候変動や生物多様性喪失など地球環境問題への対処が課題となる中、有害化学物質の適切な管理が求められている。化学物質は生活の利便性を向上させる一方で、人の健康や環境にとって有害にもなり得る。今日の環境規制や化学物質規制をリードするEU、その加盟国ドイツ、甚大な公害を経験し、先進的な化学物質規制を取り入れてきた日本の政策形成過程を比較し、政策変化の要因を検討する。
目次
序章 化学物質政策形成過程の比較研究―EU・ドイツ・日本
第1章 EU・ドイツ・日本の化学工業と化学物質政策における行動主体
第2章 EU・ドイツにおける危険物質指令第6次改正と化学物質法制定
第3章 EU・ドイツにおけるREACH規則の形成過程
第4章 日本における化審法の制定
第5章 日本における2009年化審法改正の過程
終章 化学物質政策の移転と変容―政策形成と実施の観点からの考察
著者等紹介
安達亜紀[アダチアキ]
1970年生。東京大学大学院総合文化研究科非常勤講師・学術研究員(環境政治・ヨーロッパ政治)。津田塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2013年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(国際貢献)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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