内容説明
「日本はかつては再生可能エネルギーのリーダーだったのだが」半世紀近く環境問題のオピニオンリーダーとして世界を引っ張ってきたレスター・ブラウンは、姿を現わし始めたばかりの新しいエネルギー経済を見据えながら、80歳の誕生日を祝う席でこう切り出した。本書は、日本をこよなく愛してきた著者からの、最後の叱咤激励のメッセージでもある。福島の原子力発電所の事故、差し迫る地球温暖化の脅威…。現状維持を願う人たちですら抗いようのない、強力で確かな流れが加速する。「これまでのやり方」に固執する日本にこそ、勇気ある大転換が求められている。
目次
第1章 方向転換
第2章 石油の興隆と衰退
第3章 石炭火力発電所を閉鎖する
第4章 衰退する原子力
第5章 ソーラー革命
第6章 風力の時代
第7章 地熱を開発する
第8章 水力発電―過去と未来
第9章 加速する転換
著者等紹介
ブラウン,レスター・R.[ブラウン,レスターR.] [Brown,Lester R.]
2001年5月にワシントンDCを本拠地とする学際的な非営利研究機関アースポリシー研究所を設立。同研究所所長。文明を持続させるための計画策定、およびそれを達成するまでのロードマップの提示を目的としている。『ワシントン・ポスト』紙では「世界で最も影響力のある思想家の1人」と評され、インド紙『カルカッタ・テレグラフ』からは「環境保護運動の第一人者」と称される。1986年には米国議会図書館の依頼により、研究論文が同図書館の所蔵となった
ラーセン,ジャネット[ラーセン,ジャネット] [Larsen,Janet]
アースポリシー研究所の研究ディレクターであり、創設者の1人。同研究所の研究プログラムを管理し、学際的視点から、エネルギー、気候、人口、水、食料などのさまざまな趨勢を扱う。以前はワールド・ウォッチ研究所に勤務。スタンフォード大学で地球システムの学位を取得
ローニー,J.マシュー[ローニー,J.マシュー] [Roney,J.Matthew]
2007年よりアースポリシー研究所の研究員。ニューハンプシャー大学で環境保全の理学士号、またジョンズ・ホプキンス大学で環境科学・政策学の理学修士号を取得。研究テーマは再生可能エネルギーと原子力に加え、輸送、水産業、養魚業などに及ぶ
アダムズ,エミリー・E.[アダムズ,エミリーE.] [Adams,Emily E.]
2012年よりアースポリシー研究所の研究スタッフ。科学と政策の接点に目を向け、デューク大学ニコラス環境スクールで環境マネジメントの修士号を取得。アメリカン大学で環境研究の学士号を取得
枝廣淳子[エダヒロジュンコ]
幸せ経済社会研究所所長、東京都市大学教授、環境ジャーナリスト、翻訳家。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。アル・ゴア『不都合な真実』の翻訳(ランダムハウス講談社)をはじめ、環境問題に関する講演、執筆、企業コンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。新しい経済や社会のあり方、レジリエンスを高めるための考え方や事例等の研究を行い、さまざまな立場の人が対話と共創で問題解決を進められるよう、合意形成に向けての場づくりやファシリテーターを数多く務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
壱萬参仟縁
Shin
takao
GASHOW