生きること 信じること

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000610476
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「幸福論」のアランによる、宗教をめぐるプロポ(哲学断章)を集めた一冊。人間精神の深奥に迫る洞察。

内容説明

「人間が人間であるのは、つねに、人に対してわざを為すからである。他者に対して信仰も希望もなかったら、この世で何ができるというのか。…平和も正義も、それがつくり出せるのは人間だけである。」アラン(一八六八‐一九五一)が書きのこしたプロポ(哲学断章)から、「生きること、信じること」すなわち広い意味での宗教、人間の精神性や生き方に関わる省察を集めた一冊。読む者を遠くにみちびく力を秘めたフランス散文の傑作を、平明で味わい深い翻訳で贈る。

目次

精神の宗教性
信仰について
対神徳
メタファーについて
宗教と政治
預言
名誉の神学
神学について
見かけの物事
瞑想〔ほか〕

著者等紹介

アラン[アラン] [Alain]
1868‐1951。アランはペンネームで、本名はエミール・シャルティエ(´Emile Chartier)。エコール・ノルマル・シュペリュール(高等師範学校)を卒業後、リセ(高等中学校)の教師となり、哲学教師として40年間、フランス各地で教鞭をとった。A.モーロワ、S.ヴェイユ、S.ペトルマンなど多くの哲学者を育てた

神谷幹夫[カミヤミキオ]
1948年生まれ。早稲田大学理工学部(数学科)卒業。パリ・ソルボンヌ大学卒(哲学修士)。哲学者。Association des Amis d’AlainおよびInstitut Alain会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

3
これまで読んだアランの著作と同じく、平明な文体にもかかわらず、その内容を理解することは途轍もなく難しい。抽象的な議論でも、具体例を用いて、かなり噛み砕いて説明しているようでも、特に断章の最終部のほうで、文章の前後に飛躍のようなものがあり、そこを深読みすることをどうしても強いられる。とにかくこれは、その文体につられて、さっと読み通して済まされるような類のものではない。常に手元に置き、折に触れ気になる箇所を繙くことによって、初めて自分のものになるというタイプの本だと思う。それはそうと、訳注が一切ないのが残念。2017/01/27

Masabumi Shirai

2
生きること 信じること  アラン 読書感想文 死者たちの存在をうちに持つことで、人は自分一個の存在を遥かに超えた深い真実を思考することになる 謝ることによって人は真理に至る 旅に出ることによって人は経験を得る 思考とはもともと真なるものを解体し、再構築することである。 恐怖の周りを巡っているだけでは、恐怖の只中に入らないかぎり、恐怖は去らない 天才はすべての人に似ている。ところが、誰1人、彼と似ているものはいないのだ。これこそ、天才がまさに天才であるところのすごさである。by アラン2023/04/14

Go Extreme

1
宗教と個人の自由: 宗教ー精神的支柱・時に抑圧的にもなり得る 個人の信仰形成ー外部の圧力に抗うこと重要 社会と宗教: 宗教ー社会の価値観や行動規範形成の力持つ 教育や道徳における宗教の影響を考察・社会の調和との関連を分析。 科学と宗教の対立: 科学の進展により宗教的信念が揺らぐ可能性 宗教の持つ人間理解の枠組みを再評価し→共存の可能性を探る 信仰と倫理: 宗教的信念が道徳的判断に与える影響 信仰と行動の整合性の重要性 宗教と個人・社会・科学・倫理の関係 宗教の役割を再評価し、現代においても重要な洞察を提供2025/02/10

kitamura_j

1
アランのプロポ集。主に宗教をめぐって。2015/07/12

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