内容説明
二〇〇七年から〇九年にかけて刊行された『網野善彦著作集』付録の「月報」には、著者の学問と人柄をめぐる興味深いエピソードや思い出話から、「国民的歴史学」運動をめぐる貴重な証言まで、多彩なエッセイが寄せられた。友人、同僚、教え子、交流した内外の研究者、さらに数々の著作の誕生に関与した編集者らによる「月報」掲載の全エッセイに、雑誌『図書』掲載の対談(笠松宏至×勝俣鎮夫)を加えて、没後一〇年を経たいま、一書に編み直す。
目次
対談 網野善彦さんの思い出(笠松宏至・勝俣鎮夫)
1 戦後歴史学と青春―学生時代~一九六〇年代を中心に
2 『蒙古襲来』『無縁・公界・楽』の頃―一九七〇年代を中心に
3 新しい歴史学の展開―一九八〇年代以降
4 人と学問の魅力
座談会「網野善彦著作集」編集を終えて(稲葉伸道・桜井英治・盛本昌広・山本幸司)



