出版社内容情報
「老境に入った」と語る著者が、「時代遅れこそ粋」をモットーに、世相・文化・社会を自由自在に論じる。
内容説明
喜寿から一年、「老境に達した」と語る戯れ絵師が、いま思うこととは?鋭い時評を繰り広げたり、落語世界に遊んだり、気の向くまま、筆のおもむくまま、世相・文化・社会を自在に論じてゆく。独自の一人語り調文体はますます冴えわたり、読むほどに愉快痛快。笑いの中にも骨のある、ヤマフジ流「老いの哲学」。
目次
その1(「ご隠居」は何を考える?;ズレの文化;明治は遠くなりにけり;文章を書く儀式;「あなたのコンプレックスは何ですか?」)
その2(老いても忙し;近頃の若いモンは;輪ゴム;「時代」がくれたもの;そうだ、浄土へ行こう;異価値の発見;アナクロの可笑しさ;漢字好き;仙人志願;笑いの身分;リピート;癒しの笑い;落語宇宙)
著者等紹介
山藤章二[ヤマフジショウジ]
1937年東京生まれ。武蔵野美術学校デザイン科卒業。広告会社をへて、64年独立。講談社出版文化賞(70年)、文藝春秋漫画賞(71年)、菊池寛賞(83年)などを受賞。04年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンドバッド
4
少し切れ味が悪いかな?と思う所が私にはある。やや冗長だからか…。 それでも立川談志との件など面白い。2015/09/27
あられ
3
読み初めは、高齢者にありがちのだらだらと頑固な言い回しが続き、物事を斜に構えその理屈を通してしまう感じが強くした これわが夫の理論に似ていて読むのやめようかなと思ったが、だんだんと繰りごとが消えていった 若いころのような瞬発力や柔軟性があれば周りに合わせて己の道を行くことも可能だが、そんなものないんだから自分の道を行くしかないんだなあと、周りにそんな風に勘違い起こさせればいいというのが…これから進む我が道、何とかなるような気分になった2021/12/22
もぐを
3
面白かったなぁ。ボクの中の時代遅れ感を大切にしたいなぁぁと思ったよ。一生懸命に最先端じゃなくってもどっしりと構えてたらたぶんそれがボクってモノになっちまうのかな。2015/12/05
讃壽鐵朗
2
漫画の方がいい人だ2018/01/23
Ryoichi Ito
1
著者はわたしの一歳上。期待したが,老いの繰り言。2017/12/15