内容説明
国際的な活躍を続ける舞踏カンパニー・山海塾を率いる著者が、自らの生い立ちから舞踏家に至り海外公演を展開するまでの道のり、さらには創作活動や作品に込めた想いを縦横に語る。踊ることとは何か、生死・時間・身体とは何かという、普遍性を湛えた人間の内的本質に迫る、待望の日本初エッセイ。いままで歩いてきた道、そしてこれからも歩き続ける道を見つめつつ己の中で繰り返す、その果てなき問答とは―。
目次
1 記憶の糸をたぐりよせて(海浜から;東京のカオスに浮かぶ;山海塾の設立;パリへの飛躍、欧州への跳躍;他の国々へ;成立させたくなるなにものかを求めて)
2 重力と対話する(金柑少年;面の裏;虹と二ツの環のための儀式;花;卵を立てることから;闇に沈む静寂;常に揺れている場のなかで;海は滝;ゆるやかな振動と動揺のうちに;遥か彼方からのひびき;かがみの隠喩のかなたへ;表情と感情;歩行;一つの像;共鳴と共振;ダンスと身体;やさしく・ていねい;身体と仮想;場にて)
3 終わりなき問答(差異と普遍性;白についての再考;沈黙の劇場;自動と他動/テンションとリラクゼーション;床面の可変性;意識の糸;仮想性―所有しない所有;フォーカスとアウト・フォーカス;息の行方を探る;鏡のない稽古場;実像と鏡像の交感;日本の古語と身体のルーツ;人と人間;宙に浮かぶブリッジ;他社の記憶のなかで)
著者等紹介
天児牛大[アマガツウシオ]
山海塾主宰・振付家・演出家。1949年横須賀市生まれ。1975年に山海塾を創設。1980年より海外公演を開始、主にフランスと日本を創作活動の本拠地とし、新作を発表しつづけている。1982年以降、パリ市立劇場との共同プロデュースにより創作された作品は現在までに15作品を数える。オペラの演出もてがける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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