インド 第三の大国へ―“戦略的自律”外交の追求

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000610148
  • NDC分類 319.25
  • Cコード C0031

内容説明

インドの台頭が注目されて久しいが、その外交は何を目的とし、どこに向かおうとしているのか。独立以来の外交を解説しつつ、停滞する対米関係の改善、中国との新たな対立点、周辺諸国との確執と協調など、その現在と近未来を明らかにする。あわせて日印関係にも課題を提起する。「高度な入門書」として書かれた本書は、現代インドを理解しようとする者にとって必須の知識と視点を提供する。

目次

序章 現代インドの対外戦略―世界の大国を志向
第1章 緊密化しても同盟化しない対米関係
第2章 アンビバレントな印中関係―協調と警戒
第3章 緊密化する日印関係と今後の課題
第4章 ルック・ウエスト政策とインド洋政策の模索
第5章 南アジア―地域覇権を目指す超大国
終章 インド大国化の展望とモディ外交

著者等紹介

堀本武功[ホリモトタケノリ]
中央大学法学部卒、デリー大学政治学修士。国立国会図書館調査及び立法考査局長、尚美学園大学総合政策学部教授、追手門学院大学・拓殖大学大学院客員教授等を経て、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任教授、放送大学・岐阜女子大学南アジア研究センター客員教授。専攻は南アジア国際政治・米アジア政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yo

4
現代インド外交を多角的に論じた入門書。インドの対外戦略から始まり、米中日との関係、インド洋政策と南アジア覇権について、それぞれ経緯と現状、関係各国の思惑等を丁寧に映し出している。総合してみれば、インドはその国力の拡充に伴い、大国としての地位を獲得しようとしている。そこで、今後大国として対等に渡り合うべき国家としては米中ロがいるため、これらの国々とそれぞれに適度な距離感を保ち、戦略的自律性を担保する、というようなことがインドの基本的なスタンスと言えるだろう。2016/06/23

KOBAYASHI Masahide

0
ご恵投いただきました。ありがとうございます。まさか拙稿印・欧州連合(諸国)戦略的パートナーシップ論文をご参照いただいているとは思いませんでした。 それはさておき、非同盟2.0としての自主自律外交とマルチレベル外交の提示・分析を背骨とする、それでいてコンパクトな大著です。 門外漢的に興味深かったのは、 p.56 「(...)米国が強力な官民売り込みを図ったのはインドの次期多目的戦闘機の選定であった。(...)米ロいずれの機種も選ばなかった事情には、両国の不興を避けるため、欧州製候補機(引用注:ラファール2015/03/27

yes5&3

0
再読。独立、非同盟、親ソ連、対パキスタンと対中国の国境問題、米国の反共産から一転米中関係、冷戦の終結、印パ戦争、核実験・・・対中国で米日印、対米国で中露印、南アジアの中心の大国として中国による包囲網。P13整理の表、モディ2014年はあまり評価されていないように見える2019/04/14

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