台湾の歓び―心悦台灣

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000610100
  • NDC分類 292.24
  • Cコード C0095

出版社内容情報

数多くの民族と言語を抱えながら,きわめて実験的な文学や,洗練された映画を産み出してやまない台湾.その文化・社会とはどのようなものなのか.台北,台南を拠点に街を歩き,詩人,映画人らと対話を重ね,夜を徹した宗教儀礼へ参加し,その重層的な魅力について縦横に語る.長期滞在を機に書き下ろす,著者初の台湾紀行.

内容説明

数多くの民族と言語を抱えながら、きわめて実験的な文学や、洗練された映画を産み出してやまない台湾。その文化・社会とはどのようなものか。台北、台南を拠点に街を歩き、詩人、映画人らと対話を重ね、夜を徹した媽祖巡礼へ参加し、その尽きせぬ魅力について縦横に語る。長期滞在を機に書き下ろす、初の台湾紀行。

目次

第1部 台北(台北という都市;一番古い城市 萬華;日本統治の陰に 大稲〓(てい)と西門町 ほか)
第2部 黒い女神を求めて(媽祖 黒い面の女神;進香日記)
第3部 台南(台南の印象;台南府城の士 林瑞明;民権路から大天后宮まで ほか)

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年大阪生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。明治学院大学教授として長らく映画史の教鞭を執り、建国大学校、中央大学校(ともにソウル)、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、清華大学などで客員教授・客員研究員を務める。現在は映像と文学を中心に文化現象一般について、探求と執筆に専念。サントリー学芸賞、桑原武夫学芸賞、伊藤整文学賞、芸術選奨など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

76
バロック的 台湾の形容にピッタリ。 亜熱帯、豊穣、多文化共生・・ 著者は廟の屋根飾りのことを言ってるんですけどね、拡大解釈してみました。  映画関連中心。”クーリン街少年殺人事件” 台北でこの街表示見た時は思わず興奮した。  媽祖の話が興味深い。742年3月23日生まれ(神様だけど)日本にも昔から入ってきてるみたいだな。2022/06/05

ヒデミン@もも

36
静かな感動。良書。映画「KANO」を観なければ。台湾映画が日本時代を真摯に見つめることから台湾のアイデンティティの問題に向かおうとしている。対照的に韓国は「日本はない」と日本の存在はゼロ。難しい問題。四方田犬彦さんの台湾と映画への愛があふれる作品。2016/02/19

いーたん

25
媽祖様について知りたくて手に取った一冊。もともと福建省生まれの媽祖様の信仰篤い台湾では、大甲から新港までの片道100キロを往復8日かけて、媽祖様のお里帰りに多くの人々が巡礼するという。台湾の人によれば世界三大カーニバルの一つと言われるまでに。信仰と祝祭が混沌としながら、今や観光イベントの体を奏している。さらに、媽祖廟は日本にもあり、沖縄や長崎だけでなく、青森にもあるという。民間信仰として今も息づく媽祖様信仰。台湾で教鞭を取っておられた筆者ならではの観察、洞察が興味深く、関連論文も調べることができました。2021/08/10

koji

5
奇妙な題名ですが、四方田さんの台湾LOVEが溢れています。ただ、その視点は、台湾の歴史、宗教、文学、映画等を軸に書かれています。愁眉は、2014年春の大甲から新港への媽祖進香の旅日記ですが、その考察の視点が最も感じ入りました。著者が感じた「世俗的な時空からの離脱と個人性の棄却」は、通過儀礼の構造を呈し、死の空間への参入から霊的な経験を経て再生するものです。そして台湾近現代史における媽祖信仰の問題は、台湾のアイデンティに深く関わっています。その他日本と媽祖信仰等新たな視点も得られ、深く考えさせられる1冊です2015/06/07

袖崎いたる

3
台湾に触れる感触。2019/08/22

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