岩波科学ライブラリー イカの恋、タコの愛

佐藤 成祥【著】

岩波書店（2025/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 146p／高さ 19cm
• 商品コード 9784000297363
• NDC分類 484.7
• Cコード C0345

出版社内容情報

おいしいお寿司や海鮮丼のネタ、最近ではゲームのキャラクターとしても大人気なイカやタコ。その姿形は人間とは似ても似つかず、風変り。でも、変わっているのは姿だけではなかった。愛の伝え方も人間の常識を超えているではないか！ 情熱と冷淡さ、狡猾さと激しさが交錯する恋の駆け引きからもう目が離せない！


【目次】

　はじめに

１　イカ・タコの来た道――頭足類の進化と生態のきほん

２　精子のバトンの受け渡し――頭足類の繁殖方法

３　交接をめぐる雄の戦い、雌による雄選び

４　交接の後も続く、恋の駆け引き――その１：精子間の戦い

５　交接の後も続く、恋の駆け引き――その２：精子を選べ

６　外洋・深海で起こる特殊な恋のかたち

　おわりに
　出典一覧

内容説明

おいしいお寿司や海鮮丼のネタ、最近ではゲームのキャラクターとしても大人気なイカやタコ。その姿形は人間とは似ても似つかず、風変わり。でも、変わっているのは姿だけではなかった。愛の伝え方も人間の常識を超えているではないか！情熱と冷淡さ、狡猾さと激しさがぶつかり合う恋模様を紹介する。

目次

１　イカ・タコの来た道―頭足類の進化と生態のきほん
２　精子のバトンの受け渡し―頭足類の繁殖方法
３　交接をめぐる雄の戦い、雌による雄選び
４　交接の後も続く、恋の駆け引き―その１：精子間の戦い
５　交接の後も続く、恋の駆け引き―その２：精子を選べ
６　外洋・深海で起こる特殊な恋のかたち

著者等紹介

佐藤成祥［サトウノリヨシ］
１９８０年北海道札幌市生まれ。北里大学水産学部を卒業後、２０１０年に北海道大学環境科学院で学位を取得。様々な研究機関でのポスドク生活を経て、現在は東海大学海洋学部准教授。専門は行動生態学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[かもすぱ]

イカとタコの生殖・繁殖についての本。頭足類であるイカとタコは、精子の入ったカプセルを受け渡す「交接」(交尾ではなく)を行って繁殖する。オスの戦略メスの戦略、強い個体弱い個体、いっぱいいるやつ滅多に遭遇できないやつなどいろんな戦略というか特徴があった。

2025/12/10

[ris3901]

生き物って、本当にうまくできているし合理的に進化してゆくものなんだなあ。イカやタコにタイトルの様な感情は勿論ありませんが、その生態や生殖について。面白かったです。

2025/11/16

[伊達者]

イカとタコの繁殖に注目した本でその行動があまりに複雑なのに驚いた。そしてイカだのタコについてこんなに色々研究している人がいるのかと驚く。学問とは大変なものだ。そしてイカだのタコだのがこんなに複雑な生態を持つことに驚かされた。つくづく生き物は凄いもんだ。

2025/11/02

[於千代]

イカやタコの基礎知識から生殖行動まで幅広く紹介した一冊。 タコとイカの吸盤の違いなど、意外と知らない基本情報にも驚かされた。 なかでも印象的だったのはブルーラインオクトパスの生殖戦略。オスがメスに毒を打ち込み、昏睡させてから交接するというのだ。人間だったら完全にアウトだが、まともな状態で交接しようとするとオスよりも身体の大きなメスに捕食されてしまうので仕方ないらしい。 その他にもさまざまなイカ・タコの生殖活動を知り、一口にイカ･タコといっても様々な戦略があるのが興味深かった。

2025/10/20