出版社内容情報
マントルに由来する鮮やかな緑色の岩石に地球を知る鍵が隠されている。マントルまで掘る計画は「月より遠い道」と言われて未だ実現していないが可能性は見えている。マントルの岩石を求めて砂漠を歩き、船酔いに苦しみながら海底から堀り上げた岩石と格闘し、ついには水深9800メートルの海溝の底にまで潜った研究者の見聞記。
内容説明
マントルに由来する鮮やかな緑色をしたカンラン岩には地球を知る鍵が隠されている。どうすれば状態のよいカンラン岩を手に入れられるだろうか。マントルまで掘りぬくのは「月より遠い道」と言われてきたが、技術開発が進み、掘削船「ちきゅう」で海底下からアプローチができる可能性は見えている。カンラン岩を求めて砂漠を歩き、船酔いに苦しみながら深海から掘り上げた岩石と格闘し、ついには水深約9800メートルの海溝の底にまで潜った研究者の見聞記。
目次
プロローグ 鮮やかな緑色の砂利
1 マントルと出会う
2 マントルまで掘れるかも―深海掘削計画
3 海溝の底でマントルを探りたい
4 月より遠い道
5 マントルの痕跡を掘る―オフィオライト掘削と「ちきゅう」船上合宿
6 超深海への潜航
著者等紹介
道林克禎[ミチバヤシカツヨシ]
名古屋大学大学院環境学研究科教授・理学部教授、海洋研究開発機構客員研究員。専門は地質学、岩石鉱物学、地殻・マントル変動学、ハードロック掘削科学。静岡県生まれ。1988年静岡大学理学部卒業、1990年静岡大学大学院理学研究科修士課程修了、1994年James Cook University of North Queensland(オーストラリア)、Department of GeologyでPh.D.取得。1994年静岡大学助手、2002年同助教授、2013年同教授、2018年より名古屋大学教授。日本地質学会賞(2023年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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