出版社内容情報
緑と花に癒され、時には奇妙な姿や強烈な匂いに驚かされる――世界の植物が大集合している植物園のとっておきの楽しみ方を研究者が語ります。進化の秘密にふれる展示の表側だけでなく、植物を集めて育て、調べて守る、知られざる裏側の奮闘まで熱く紹介。植物園の活動全体を知って、きっと・もっと好きになるガイドブック。
内容説明
緑と花に癒され、時には奇妙な姿や強烈な匂いに驚かされる―世界の植物が大集合している植物園のとっておきの楽しみ方を研究者が語ります。進化の秘密にふれる展示の表側だけでなく、植物を集めて育て、調べて守る、知られざる裏側の奮闘まで熱く紹介。植物園の活動全体を知って、きっと・もっと好きになるガイドブック。
目次
1 植物園ってどんなところ?
2 植物園の歩き方―多様性にどっぷりつかろう
3 植物を集める
4 植物を育てる
5 植物を調べる
6 植物を守る
7 植物園を未来へつなぐ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろにゃんこ
18
軽い気持ちで手にしたが、とても専門的な内容でした。チャルメルソウのことが載っていたのがうれしい♪2024/08/22
やま
6
植物園の仕組みや役割を研究者の方々が解説してくれます。生きている植物を保護保存し展示する。当たり前にある植物園ですが、その裏側は大変そうです。筑波実験植物園は昔々、研修で行ったことがありますが、遠いのでなかなか再訪は難しいかも。でも、興味深々の施設です。2025/04/14
テッテレこだち
6
国立科学博物館の筑波実験植物園のスタッフたちによって書かれた、植物園というものの仕組みや役割を紹介した本。さほど長い本ではないが、植物園には年一くらいで行くこともあるもののバックヤードまではそんなに知らない、という距離感の人間にとってはなかなか知らないことがいっぱいで面白かった。植物園の取り組みが筑波実験植物園の実例をもとに紹介されているので、標本採集とか本当にものすごく大変なんだなあ…行くのも持って帰るのもその後の管理も…というのがすごく実感を伴って伝わってきた。2025/02/28
ebi_m
4
植物園ガイドというよりは、植物園の働きを紹介した読み物。筑波実験植物園の方々の編著だが、まだ行ったことがない(科博の植物園だということもあまり認識していなかった)ので、行ってみたい!の思いを強くした。旅先に植物園があると寄ることが増えたけど、意外に都内の有名どころを訪問したことがない。また、書かれているような進化などの見どころを全然想像できてなかったと気づく2024/12/31
chat_368
2
カラー図版・写真も豊富で楽しい植物園ガイド。採集、植え替え、水やりに温度管理など、スタッフの繊細な仕事ぶりに驚く。一堂に集う多種多様な植物にとって満点の環境をつくるのは不可能なので、80%の快適環境を目指すのだそう(それでも高い目標だ)。貴重な植物を育て、保存し、外部の要請に応えて提供するという植物園の社会的な役割についての記載が印象的だった。植物園を楽しむ勘所や裏話、個性豊かな植物の紹介等、植物を愛してやまない人達による面白話がぎゅっと詰まった良い本。今すぐ植物園へ行きたくなる。2024/09/05