岩波科学ライブラリー<br> 「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか―リュウグウの石の声を聴く

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岩波科学ライブラリー
「はやぶさ2」は何を持ち帰ったのか―リュウグウの石の声を聴く

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  • サイズ B6判/ページ数 150p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000297240
  • NDC分類 445.4
  • Cコード C0344

出版社内容情報

小惑星リュウグウに着陸し、試料の入ったカプセルを地球にもたらした探査機「はやぶさ2」。リュウグウの石は、実に様々なことを語ってくれる。この小惑星と太陽系の歴史。海や生命の材料は地球の外にありえたのか。採取装置の開発を担当し、持ち帰られた試料の初期分析を統括した著者が、リュウグウ試料分析の成果を語る。

内容説明

小惑星リュウグウにみごと着陸し、試料の入ったカプセルを地球にもたらした探査機「はやぶさ2」。リュウグウの石は、実に様々なことを語ってくれる。この小惑星と太陽系の歴史。海や生命の材料は地球の外にありえたのか。採取装置の開発を担当し、持ち帰られた試料の初期分析を統括した著者が、リュウグウ試料分析の成果をわかりやすく解説する。

目次

1 なぜ、地球の外へ(はじまりは月の石;太陽・彗星から持ち帰る ほか)
2 「はやぶさ」から「はやぶさ2」へ(小さいことはいいことだ;隕石から知る太陽系 ほか)
3 リュウグウへ到達、そして帰還(「そろばん玉」の理由;水の痕跡 ほか)
4 生まれたての太陽系からの声―リュウグウの石を分析する(太陽を固めたような隕石;リュウグウも太陽の石 ほか)
5 生命の材料はどこから―リュウグウの有機物を追う(生命の起源と「はやぶさ2」;リュウグウスープの味は? ほか)
エピローグ―リュウグウと太陽系の46億年

著者等紹介

橘省吾[タチバナショウゴ]
1973年生まれ。大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了(博士(理学))。東京大学助教、北海道大学准教授などを経て、現在、東京大学大学院理学系研究科宇宙惑星科学機構教授。専門は宇宙化学。宇宙や太陽系を再現した条件での化学反応実験を中心に、太陽系の初期化学進化、惑星の化学的多様性の解明をめざす研究をおこなっている。「はやぶさ2」探査では試料採取の理学責任者や回収試料初期分析の統括を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

87
2014年12月に打ち上げられた「はやぶさ2」は、2020年12月小惑星リュウグウの石を持ち帰った。2021年からサンプルの分析が始まった。現在出版を待つ論文の総数は80編を超える。炭素質コンドライトの故郷と思われるC型小惑星の石と希ガスの分析から、太陽系の元素存在度に非常に近く、「生命の起源」はわからないが、「生命の材料の起源」と考えられる。希ガスの分析では太陽系誕生以前の希ガスも、太陽系誕生直後の希ガスも含まれていることがわかった。2023年JUICEが打ち上げられた。今後も新たな知見が楽しみである。2024/05/19

kan

22
かなりの科学書で読了に時間がかかったが、宇宙や生命の謎に一歩ずつ迫っているようで興味深かった。サンプル分析の意義と展望、リュウグウの構成のCIコンドライトとの類似とそれの示すものなど、気の遠くなるような研究の積み重ねに頭が下がる。オーストラリアの砂漠でのカプセル回収劇を報道で見聞きしていたが、その分析結果が読めて嬉しい。カプセル回収3ヶ月後に、ご縁がありはやぶさ2プロジェクトマネジャーの津田雄一さんに当時の勤務校で講演していただいたが、若者に希望を与えるお話で刺激的だった。本書も多くの高校生に薦めたい。2024/06/22

すくすく

10
太陽系の初期に、リュウグウをつくった塵の鉱物が、一緒にリュウグウをつくった氷が熱で溶けた液体の水と反応して、含水鉄物へと変わっていったのだ。さらにこの水の中には、二酸化炭素や有機物も含まれていた。リュウグウが保持していた太古の水は、炭酸水だったのである。この二酸化炭素は、太陽系初期のドライアイスに由来する可能性が高い。昇華しやすいドライアイスは当時、太陽からかなり離れた低温領域にあったと考えられる。現在は地球に近い軌道をもつリュウグウは、太陽系の外側で形成されはるばる旅して現在の軌道へとたどり着いたようだ2024/10/14

takao

4
ふむ2024/04/07

Humbaba

3
人は、なかなか自分の立場以外からの視点を持つことは難しい。自分の分野からすれば最適な解であっても、別の分野からすると問題が一つ増えるということもある。それらは話し合いによって解決していけばよい問題ではあるものの、視点として抜けている場合、それに自分だけで気づくのは難しい。そのような視点の違いに気づけるというのも、他分野と協働していくことのメリットの一つと考えることもできるだろう。2024/08/31

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