出版社内容情報
将棋や囲碁で人間のチャンピオンがコンピュータに敗れる時代となってしまった.前世紀,必勝法にとりつかれた人々がはじめた研究をたどりながら,必勝法の原理とその数理科学・経済学・情報科学への影響を解説する.
内容説明
ついに将棋や囲碁で人間のチャンピオンがコンピュータに敗れる時代となってしまった。前世紀、簡単な山くずしのゲームからはじまった、必勝法にとりつかれた人々がはじめた研究は、百年のときを経てここまでたどりついたのだ。解明されたさまざまなタイプの必勝法の原理と、その数理科学・経済学・情報科学への影響を解説する。
目次
第1章 チェスの勝敗は、先手・後手を決めた時点で決まる
第2章 2山くずしで、山のサイズが同じなら後手必勝、違えば先手必勝
第3章 役割区別なしの交互型ゲームはあるサイズの1山くずしと等価
第4章 2人のチェスのチャンピオンと同時対戦して1人に負けない方法がある
第5章 2者択一予言の的中率を一定値に保証できる
第6章 相手も自分も合理的に行動するなら両者の選択は予測できるか
第7章 慎重な投資と大胆な投資はどちらがよいか
第8章 会社合併問題は合計人数最小の2社を合併すればよい
第9章 理想的なコンピュータも勝てない判定ゲームが存在する
著者等紹介
徳田雄洋[トクダタケヒロ]
1951年、東京に生まれる。1977年、東京工業大学大学院博士課程中退。理学博士。カーネギーメロン大学(1983~84年)およびピサ大学(1999年)で客員科学者。2016年3月まで東京工業大学大学院教授。東京工業大学名誉教授。専門はソフトウェア生成系、情報ネットワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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