内容説明
神秘の光、オーロラ。その真の姿を追う旅路に果てはない。あの光のエネルギーの源はどこか?悠然と動いているようで、実は目にも止まらぬ速さで瞬いている!?―ユニークな機材とともに極地に突撃した気鋭の研究者が、現地での奮闘とともに最新の知見を熱く伝える、新機軸のオーロラ入門。
目次
1 オーロラはなぜ光るのか?(オーロラはどこからくるのか?;絵画の中の電話おじさん ほか)
2 発電する宇宙空間(コロナの輝き;太陽のダークサイドに操られ ほか)
3 速すぎるオーロラを追え!(光り輝く分身の術;カーテンの瞬きを撮る ほか)
4 3D時代のオーロラ研究(3Dプラネタリウムをオーロラに;アール・ツー ほか)
5 オーロラの過去・現在・未来(キャリントンのツバメ;ハトを惑わす磁気嵐 ほか)
著者等紹介
片岡龍峰[カタオカリュウホウ]
1976年、宮城県仙台市生まれ。2004年、東北大学で博士(理学)を取得後、情報通信研究機構、NASAゴダード宇宙飛行センター、名古屋大学太陽地球環境研究所、理化学研究所、東京工業大学を経て、2013年から国立極地研究所准教授。2015年、文部科学大臣表称若手科学者賞受賞。専門は宇宙空間物理学。オーロラ3Dプロジェクト代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるる
49
片岡先生は理系なのに文章も上手だなぁ。イラストも可愛いぞ。専門に研究してる人には物足りないかも知れないけど、私みたいにオーロラ大好き!だけど、難しいことはよく分かんないっていう人間には、とても読みやすい内容だと思う。片岡先生のオーロラにかける情熱が感じられるのもいい。Twitterでのゆるいつぶやきも好きです。2016/03/01
ミルチ
10
著者にお会いしてお話しを聞く機会ができたので、事前の勉強の為に読みました。文系の私には三角測量からはて?なんだっけ?となり、なかなか難しかったです。オーロラにもいろいろな種類があることや、オーロラができる仕組みなどとても興味深かったです。先生のお話を聞くととても理解が深まりました。勉強していって良かったです。2019/03/10
テイネハイランド
10
図書館本でふと見かけて手に取りました。岩波科学ライブラリーのシリーズは、ページ数がどれも100p程度なので、ちょっと借りて読んでみようかという気になります。この本についての感想ですが、まず口絵に載っているオーロラの写真がとてもきれいです。オーロラに関する著者の科学的な説明の箇所は、著者自身によるとても味のあるイラストが添えられていて、工夫のあとがみられます。ただし、本書には若干説明不足のため文意がわからなかったり、すぐにはわからないところがあって、書籍としての完成度の点で少し不満に思いました。2017/04/10
入道雲
8
片岡さんのオーロラ本を梯子して、3冊目。この本の1章に書かれている、オーロラの仕組みは最も分かりやすいと感じた。付録では、オーロラを観にいくタイミングや準備も書かれていて、人生1度は観てみたいモノの一つだなと思う。2024/06/16
氷柱
7
544作目。1月4日から。オーロラは奥が深い。深すぎて良くわからない。謎が多すぎて良くわからない。わからないことだらけだ。しかしその暗部には偉大なる魅力が潜んでいる。解説は丁寧であったが未知の領域が多いので将来的にはその解説の内容ごとひっくり返される可能性すらある。オーロラを知ることは宇宙、特に太陽を知ることにも繋がってくる。個人で研究することは不可能に近いので、様々な学者さんたちの研究成果をチェックすることでオーロラの謎を垣間見ていきたい。2020/01/06
-
- 和書
- 鎮静ポケットマニュアル
-
- 和書
- 女だから、女だてらに