内容説明
コンペイトー、錯視、ピタゴラスの数、あめふらし、靫蔓、でんぐり返し、猩猩、レプトセファルス、鳩居、野口啄木鳥…。収録項目数24万にのぼる『広辞苑』の多種多様な項目から「話のタネ」を選んだ、各界で活躍する著者たちの科学にまつわるエッセイを、美しい写真とともに紹介。『科学』の好評連載から50本を厳選。
目次
あめふらし(雨降らし)
ありあけかい(有明海)
いきているかせき(生きている化石)
うつぼかずら(靫蔓)
うつぼ(靫・空穂)
えのもとたけあき(榎本武揚)
おりがみ(折紙)
カオス(chaos)
からくり(絡繰・機関)
からすうり(烏瓜)
きゅうきょ(鳩居)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
53
図書館の新刊コーナーにあったので借りたのだが、2014年刊の本だった。広辞苑の中から、科学にちなんだ言葉を選び写真と短い文で解説。まさしく、広辞苑は、言葉の宇宙。色んな事が詰まった世界なんだなぁと思った。一番面白く思ったのは「錯覚」。エッシャーの「上昇と下降」の不可思議建造物を実際に立体で作った写真だった!2018/07/26
kinkin
40
科学にまつわるエッセイと広辞苑上の意味が載っている。普段何気なく使っている言葉を辞典にすることの難しさを改めて感じた。コンペイトーや、ブラックホール、カオスetc 2014/11/01
まるほ
37
『舟を編む』『広辞苑をつくるひと』を読了していますが、たまたま図書館の「おすすめコーナー」にあったのを見つけ、辞書(広辞苑)つながりで興味が魅かれ、手に取りました。▼科学雑誌にリレー連載されていたものをまとめた本。1つのテーマが「広辞苑の解説文」「写真」「エッセイ」の3つで構成され、これが50編ある。▼広辞苑の解説文だけだと堅苦しく感じられるところ、写真のおかけで視覚的なイメージを得られ、エッセイでさらに周辺知識に興味がわく、という“一粒で3度おいしい”贅沢な構成。なかなか良い企画だと思います。2020/02/12
momogaga
27
図書館本。広辞苑より科学等に関わる言葉を抜出し、解説エッセイと写真で話のタネを与えてくれる本。理系だけではなく、文系の読み友さんにもぜひお勧めしたくなる本でした。科学もなかなか面白いな。2017/11/05
booklight
24
一時は「広辞苑なんかに本当の意味がかいてあるか!」と思っていたが、『広辞苑を作る人』を読んで、その意味は、多くの人が納得する意味を的確に書いていると知って好意的になったので手に取る。写真、エッセイ、意味の構成で3倍ということらしい。鳩居、均時差、黒母菌、野口啄木鳥など興味深い言葉がいくらでも出てくる。こんなにも世界が広く深いなら、だれも全体は把握できないから、ニッチでぼちぼちやっていけばいいな、と変に吹っ切れる。2021/09/12