岩波科学ライブラリー<br> みんなの放射線測定入門

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岩波科学ライブラリー
みんなの放射線測定入門

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000296243
  • NDC分類 539.62
  • Cコード C0340

出版社内容情報

理系の大学院生でも大半がよく知らない放射線の測定法。放射線は機器があっても体温計のように誰でも正確に測れるわけではない。なぜ放射線測定は難しいのか。また除染をすればそれで終わりなのか。まったく予備知識のない人にも納得できるように、放射線測定のイロハから、今後どんなことに注意すればよいのかをやさしく説明します。

内容説明

理系の大学院生でも大半がよく知らない放射線の測定法。放射線は機器があっても体温計のように誰でも正確に測れるわけではない。除染事業を進めるうえでは、継続的な測定が必須である。ところが、この測定が難しい。なぜか。まったく予備知識のない人にも納得できるように、放射線測定のイロハをやさしく説明。

目次

1 放射線測定はなぜ難しい?
2 放射性物質と放射線
3 放射性セシウム、放射性ストロンチウムをどう測る?
4 ベクレルが示されるまで
5 移動する放射性セシウム
付録 よくあるご質問の例と回答

著者等紹介

小豆川勝見[ショウズガワカツミ]
1979年生まれ。2011年東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程修了。博士(学術)。2008年より東京大学大学院総合文化研究科助教。専門は研究炉や加速器を用いた環境分析化学。福島第一原子力発電所事故以降は、小中学生や一般市民向けの勉強会を多数開講。原発周辺での環境試料サンプリングも精力的に行い、放射性ストロンチウムやプルトニウムの測定結果を学術誌で公開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

13
放射線量の測定は、温度や電流を測るようには簡単にはいかない。一つには、放射線には種類があり性質が全く異なること、さらに測定装置にも種類があり得意・不得意分野があること、遮蔽や測定量・位置などの基本的な測定法が結果にもたらす影響が大きいこと、等々...素人がやるには、一つの装置を使って同じ測定を継続的に続けるというのが一番有用なデータを得る事になるようです。2014/05/23

coolflat

4
放射性セシウム(Cs137、Cs134)共にβ崩壊という崩壊で、バリウム137、バリウム134になる。従って、Cs137やCs134から放出される電子の流れを測定して、放射能を決定することは可能だが、実は結構面倒。Cs137やCs134の崩壊はβ崩壊だが、同時にγ線を放出する特徴がある。γ線はβ線と異なり、分析側は容易に計測できる。因みに放射性ストロンチウムはβ崩壊時にγ線を放出せずにβ線だけを放出する特徴がある。そのためγ線検出に長けたNaIシンチレーションカウンタやゲルマニウム半導体検出器を使えない。2014/06/09

yokkoishotaro

0
読むべき本だと思うし、重要なことばかり。 これだけでは足りないという印象も同時に受けた。 (入門書だからもちろん仕方ないことなのだけれども)2016/06/29

kazuyasi

0
実際の測定方法について細かく記載されている。茨城県守谷市等の特定地域のマッピングもみられる。2015/06/07

主任のデリちゃん

0
原発事故後の放射能汚染が気になる人は読んでおいて損はないと思います。2014/10/28

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