出版社内容情報
誰もが知っている自然数を分析し始めると、たちまち奇妙な問題が続々出てくる。「数える」ことにまつわる問題から始めて、数と集合に関する難題から「不完全性定理」まで、興味深いテーマをユーモアあふれる語りくちで論じる。
内容説明
「数」は、理性を導く「論理」と深く結びついて、人間の思考の基本を支えるものだ。本書は、中でもとりわけ基本となる「自然数」を哲学的に分析する。誰もが知っている自然数を分析し始めると、たちまち奇妙で興味深い問題が次々と出てくる。「かぞえる」ことにまつわる問題から始めて、数や集合をめぐる難題から「不完全性定理」まで、自然数の本質と数と経験世界との関係についての哲学的に興味ぶかいトピックをユーモアあふれる語りくちで論じる。
目次
第1章 かぞえるということ
第2章 自然数という個体
第3章 概念と集合
第4章 集合としての自然数
第5章 基数と順序数
第6章 確実性と必然性
第7章 自然数のフィクショナリズム
第8章 「真だ」≠「証明できる」
第9章 集合
著者等紹介
八木沢敬[ヤギサワタカシ]
1953年生。プリンストン大学大学院修了(Ph.D.1981)。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校哲学科教授。専攻は形而上学、言語哲学、心の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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