出版社内容情報
論理学は理性を導く規則を一般化したものだ。本書は、テクニカルな部分に深入りせず基礎的な部分を丁寧に見ることで、論理学の組み立てを明確に示すとともに、それに深くかかわる哲学的な議論の初歩的な見通しを与える。
内容説明
論理学とは人間の本質の一部である理性(推論する能力)を導く規則を、一般的なかたちで形式的に体系化したものだ。本書は、テクニカルな内容に深入りすることなく、論理学の基礎的な部分をていねいに見ることで、その組み立てを明確に示しながら、論理学に深くかかわる哲学的に興味深いテーマについて初歩的な見通しを与える。
目次
第1章 心と論理
第2章 否定すると矛盾する
第3章 演繹論理
第4章 健全と完全
第5章 形而上学なし
第6章 決定不可能
第7章 造反
第8章 「すべて」と「少なくとも一つ」
第9章 使えればいい
著者等紹介
八木沢敬[ヤギサワタカシ]
1953年生。プリンストン大学大学院修了(Ph.D.1981)。カリフォルニア州立大学ノースリッジ校哲学科教授。専攻:形而上学、言語哲学、心の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
論理学基礎:日常推論の意外な正しさ 論理的帰結の必要性 論理的真理:分析性 必然性 論理定項 可能世界との関連 同一性:自己同一性と他者同一性 固有名 意味の重要性 必然性 不可能:可能世界の導入 様相的理解 条件文:仮言 ならばの重要性 反事実的条件文と可能世界 全称文 存在文:仮言連言同値 非存在対象 ユニコーン例 推論妥当性:健全性 完全性 演繹による妥当性置換 決定不可能性:妥当性決定の限界 多項述語問題 他:言語曖昧性 矛盾 自由論理 様相 時間論理 哲学的考察:可能世界 対応者理論 論理起源2025/04/17
やまちゃん
1
命題論理、述語論理、そして様相論理について、ざっくりと、でも、ところどころは結構細かく学べます。紙とペンで論旨を追いながら読まないと?になってしまいます。本のサイズに似合わす、手軽な入門書というわけではありません。2018/06/02
おてる
0
論理とは、を根本から考えようとする話。少々回りくどい感じもあったけど、なかなか面白かった。2018/05/03
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