出版社内容情報
トランプ政権はこれまで築いてきた自由・平等・民主の伝統を崩し孤立主義の道を歩みつつある。その傾向は政治経済・文化・思想・メディアの各位相で進行している。トランプ現象の背景と深層から探る破綻へのシナリオ。
内容説明
アメリカの白人中間層に蔓延する絶望感。マイノリティへの逆襲。過激化するアイデンティティ・ポリティクスへの反動。「ネオコン」の衰退から「オルタナ右翼」の台頭へ。輝きを見せていたアメリカン・ドリームは萎み、一九六〇年代までに築きあげた自由・平和・民主の伝統は、自壊への道をたどりつつある。選別と排除とを真正面に掲げて「アメリカ・ファースト」を叫ぶトランプ政権は、なぜ生まれたのか。分裂・混乱・破綻の様相を呈するアメリカの「大変動」はどこから来てどこに向かうのか。政治・経済・文化・思想史の四つの角度から掘り下げて明らかにする。
目次
序章 アメリカ衰退論の中で
第1章 トランプ誕生の経済的背景
第2章 トランプ誕生の思想史的背景
第3章 策士バノンとオルタナ右翼
第4章 多様性の発展と矛盾―多文化主義・PC論争
第5章 戦後アメリカ保守思想―興隆から危機へ
第6章 戦後アメリカ保守思想―分裂から破綻へ
著者等紹介
会田弘継[アイダヒロツグ]
1951年埼玉県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業後、共同通信社入社、ジュネーブ支局長・ワシントン支局長・論説委員長などを歴任。共同通信社客員論説委員。青山学院大学地球社会共生学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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