岩波現代全書
思想としての言語

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000292078
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C0310

出版社内容情報

人類は個人の深奥に潜む意識をいかに表現することで、言語の特殊性を打破して、思想としての普遍性を獲得してきたか。「言語論的転回」以後の問題状況を承けつつ、古今東西の表現者たちが格闘した言語経験を省察する。

内容説明

言語の豊饒なる特殊性が、思想としての普遍性を獲得するとき―言語経験をめぐる遍歴としての、古今東西の「言語論的転回」の軌跡。

目次

第1部 日本における思想としての言語―普遍に向かって(空海の言語思想;『古今和歌集』と詩の言語;本居宣長と夏目漱石の差異)
第2部 近代における思想としての言語(一)―救済の場所(時代に切線を引くには―ヴァルター・ベンヤミン、竹内好、戸坂潤;日本的基督教と普遍―内村鑑三)
第3部 近代における思想としての言語(二)―垣間見られる秘密(ローカルな精神性と近代―日本近代文学から;神秘をめぐって―井筒俊彦と老荘思想)

著者等紹介

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中国哲学専攻中途退学。現在、東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

7
お言語サマのことを知るのに、しばしば参照されがちな西洋方面ではなく、情緒的であることを腐されがちな東洋の方に目を向けての研究。とりあえず空海はやべー。夏目漱石の立場も、よい文学作品とは何かを考えたことのある人なら膝を叩くはず。とはいえ本書の趣旨は西洋の方からもわかる。それはあのグラマトロジー研究で有名なイケメンの思想だ。つまり、文。坂口恭平のツイートでもあったが、時代は文なのかもしれない…。2017/11/19

2
話が無茶苦茶に飛びまくってる2018/04/23

はるたろうQQ

1
極めて難解。外国の古代思想を専門にする著者が言語につき思索を巡らすのは当然で、空海、紀貫之、宣長、漱石、竹内好、戸板潤、内村鑑三、井筒俊彦等先人の格闘を視野に検討を重ねる。翻訳も当然に対象になる。漱石の件で分かったことは、日本で生まれ育った自分本位の趣味で外国の思想や文学を解釈することがそれらに新な変容を促す契機となる。一方外国の思想や文学を日本に紹介することは日本のそれを変容することになる。互いに変容を促すことで普遍に繋がるのではないかということらしい。他文化との接触による相互変容がキーワードのようだ。2025/05/27

KOH

1
非常に難解な本であったが、作者、及び様々な思想家が言語について行なってきた思索を興味深く読ませていただきました。中国古代の神話で、言葉ができると鬼神はもはやその姿を隠せなくなって泣いたというエピソードがあるが、一方で本書の結論にあるように言葉には鬼神を明らかにする働きもあり返ってそれは言葉を使う我々を怖気付かせる効果がある。空海が言ったように、結局我々が自分たちを怖気付かせないように「秘密」を隠しているのである。言葉を使いながらも、常に言葉のこの両面性を意識することが個人的に本書から得た帰結である。2021/01/19

すあ🍡

1
明らかな道を提供してくれる受験用の問題集や教科書などが布を織るように作られた本だとすると、この本はまるで糸を撚るように作られた本だと思った。 なぜそう思ったのか考えると、言語を用いて言語について考えることがこの本の目的なのだから、糸を撚って糸を作ることのように見えてもおかしくはないのかなと個人的に思う。 ただ、始めは、まるで話がつながっていないように感じた。 それは明らかな道や布が欲しくて読んでいたからかもしれない。書き手との目標を共有できていなかったから、始めはそのように感じたとすると今は納得できる。2019/05/29

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