岩波現代全書<br> 歴史ができるまで―トランスナショナル・ヒストリーの方法

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岩波現代全書
歴史ができるまで―トランスナショナル・ヒストリーの方法

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000292023
  • NDC分類 201.16
  • Cコード C0322

出版社内容情報

歴史の記述が創り出されるとき、歴史家は何を考え、どのような作業を行うのか。スペインを中心とする西洋近世史を牽引してきた英国の代表的歴史家が、修業時代から始めて様々な分野に拡がる自らの研究について、各分野の研究史の見通しを描きつつ、その製作過程を振り返る。碩学ならではの、過去の理解をめぐる方法論的考察。

内容説明

歴史の記述が創り出されるとき、歴史家は何を考え、どんな作業を行うのか。著者はスペインを中心とする西洋近世史研究を半世紀以上にわたって牽引してきた英国の代表的歴史家であり、その論著は比較史・政治史・文化史・衰退論など、さまざまな分野に拡がる。本書でこの碩学は、戦後の研究史を概観しつつ自らの研究の制作過程を方法論的に振り返る。一人の歴史家の研究史をたどることで、近世そのものの諸相と近世研究の特質が浮かび上がる自伝的省察。

目次

第1章 外国史を学ぶ―なぜスペインなのか
第2章 ナショナル・ヒストリーとトランスナショナル・ヒストリー
第3章 政治史と伝記の可能性
第4章 帝国の興亡―スペインは本当に「衰退」したのか
第5章 芸術と文化の歴史
第6章 新たな比較史のために
第7章 さらに深く、さらに大きく

著者等紹介

エリオット,J.H.[エリオット,J.H.] [Elliott,John Huxtable]
1930年生。オックスフォード大学近代史欽定講座名誉教授。近世スペイン史

立石博高[タテイシヒロタカ]
1951年生。東京外国語大学学長。1980年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。スペイン史

竹下和亮[タケシタカズアキ]
1972年生。国際基督教大学アジア文化研究所研究員。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程修了。フランス史、南欧史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

36
ハーバート・バターフィールドは、「歴史研究の成果はすべて中間報告である。」次の段階に連れていってくれんですか(13頁)。自己の社会とは別の社会を研究する歴史家は、人類学者のよく知られた問題と同じ問題に直面する。自分が生まれ育ったのではない社会の内部に入り込んで、社会を理解し、解釈するにはそうすればよいかという問題(31頁)。ブローデルは「伝記は歴史叙述の形式としては最も難しい部類に属する。瞬間瞬間に、個性は歴史家の許から逃げ出し、われわれに向かって指を鳴らす。 2017/11/13

主任

0
イギリス人スペイン史家のエリオットによる自伝。印象的だったのは、第一章にて著者がスペインのシマンカスにて史料調査を行うところだ。なぜなら、史料の電子化が進む現代において過去のものとなりつつある自らの手で史料にあたるという体験を、巧みな叙述で私に伝えてくれたからだ。2020/02/23

たろーたん

0
著者が、常識とされている歴史を新たに再構築しようと奮闘しているところが印象に残った。かつて大国だったスペインの衰退の問題。しかし、そもそもスペインの衰退というテーマの構築性を検討している。この問いすらも歴史的に構築されたものであることを改めて留保し、その上で著者は「スペインは衰退したのか」と問い直す。他にも、二章では国民国家の問題で歴史学がどうしても政治的な問題に直結しかねない。そのため、政治における歴史学者の重要性が、重要に扱われてしまうさまが、垣間見えて面白かった。2021/11/04

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