出版社内容情報
歴史の記述が創り出されるとき、歴史家は何を考え、どのような作業を行うのか。スペインを中心とする西洋近世史を牽引してきた英国の代表的歴史家が、修業時代から始めて様々な分野に拡がる自らの研究について、各分野の研究史の見通しを描きつつ、その製作過程を振り返る。碩学ならではの、過去の理解をめぐる方法論的考察。
内容説明
歴史の記述が創り出されるとき、歴史家は何を考え、どんな作業を行うのか。著者はスペインを中心とする西洋近世史研究を半世紀以上にわたって牽引してきた英国の代表的歴史家であり、その論著は比較史・政治史・文化史・衰退論など、さまざまな分野に拡がる。本書でこの碩学は、戦後の研究史を概観しつつ自らの研究の制作過程を方法論的に振り返る。一人の歴史家の研究史をたどることで、近世そのものの諸相と近世研究の特質が浮かび上がる自伝的省察。
目次
第1章 外国史を学ぶ―なぜスペインなのか
第2章 ナショナル・ヒストリーとトランスナショナル・ヒストリー
第3章 政治史と伝記の可能性
第4章 帝国の興亡―スペインは本当に「衰退」したのか
第5章 芸術と文化の歴史
第6章 新たな比較史のために
第7章 さらに深く、さらに大きく
著者等紹介
エリオット,J.H.[エリオット,J.H.] [Elliott,John Huxtable]
1930年生。オックスフォード大学近代史欽定講座名誉教授。近世スペイン史
立石博高[タテイシヒロタカ]
1951年生。東京外国語大学学長。1980年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。スペイン史
竹下和亮[タケシタカズアキ]
1972年生。国際基督教大学アジア文化研究所研究員。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程修了。フランス史、南欧史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬弐仟縁
主任
たろーたん