岩波現代全書
DNAで語る日本人起源論

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000291736
  • NDC分類 469.91
  • Cコード C0345

出版社内容情報

私たちは何者で、どこから来たのか――最新のDNA分析結果にもとづいて解き明かす「日本人」の起源。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さくらさくら

27
ミトコンドリアDNAがメインで、Y染色体とSNPデータ等も折り込んで日本人の起源を探る内容になっています。前半はホモ・サピエンスの出アフリカ~アジアへの拡散。後半が日本人とは?となります。驚いたのはホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人と交雑している事や、縄文人の多様性でした。難解ですが面白い。オススメです。2019/03/20

さつき

22
日本人の起源というタイトルですが、内容は日本だけに留まらず世界中のDNA人類学の研究について幅広く、でもコンパクトにまとめられています。全く知識のない私でもある程度は理解できるほどわかりやすかったです。最近『街道をゆく オホーツク街道』を読んだばかりだったのでオホーツク文化に関する記述が興味深かったです。また、寛永寺の墓地改葬時に徳川家の夫人たちのDNA分析がされていたとは知りませんでした。2016/03/10

トムトム

21
分からなかった。まず地理から勉強し直しだ!アムール川・揚子江上流・北アジア・ベトナム・フィリピン、どれがどこだかよく知らないんだもの…。人類はアフリカ出身なのと民族紛争の「民族」にDNA的な違いはさほどない、というのは分かった!面白くなくはない本です。私の知識不足。地理が苦手(*_*)2020/01/02

koji

12
著者には失礼ですが、掘り出し物でした。人類の起源研究は化石研究が中心ですが、その不十分さを補うゲノム解析により人類の進化を辿るのが分子人類学で、著者はその専門家です。ホモサピエンスの誕生は約20万年前のアフリカですが、日本人の起源は、出アフリカ後の東南アジア系縄文人に北東アジア系弥生人が流入し混血して現在に至る二重構造説が定説です。著者の視点はゲノム解析により、批判的検討を加えることにあります。そこには二重構造説の画一性を排し、ミクロの視点から「私たちは何者なのか」を探る壮大な構想が見えます。良書です。2016/03/24

那由田 忠

8
ミトコンドリアから女系の、Y染色体から男系の遺伝的関連が見えて、これにゲノム全体の分析を加えると、考古学から全く見えない人々の関係の「歴史」が見えてくる。最新の成果を簡潔にまとめながら、日本人の起源論に進んでいく。そこでは、旧来の縄文系と弥生系の融合という図式が乗り越えられる。大事なことは、縄文系自体がアジアから流れ込んだ様々な系統の融合だという事実。そして、沖縄やアイヌの独自の形成史までも見えてくる。歴史の関係者にこそ読んでほしいけれど、そうした視点は弱いんだろうな、彼らには。2017/05/10

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