内容説明
民主党政権の崩壊後、自民党が政権の座に復帰し、二〇一四年末の衆議選に勝利した安倍首相は、宿願の憲法改正を掲げて「戦後レジームから脱却」に突き進む。そして、政権批判を自粛する空気が蔓延し、対抗勢力も見えないなかで、人々の生活基盤の解体が止まらない。―政治転換への幾度かの試みはなぜ頓挫してきたのか?政治の改革を目指した一九九〇年代以降の動きを詳細に振り返り、日本の政治を変えるための新たな方向性を探る。
目次
第1章 政治改革とは何だったのか―戦後保守政治の終焉(中曽根政治をどう見るか;言論界の変容 ほか)
第2章 自民党の生き残り戦略―存続した一党優位体制(村山内閣の誕生と崩壊;自社さ政権の意義 ほか)
第3章 レジーム転換の試み―民主党政権の誕生と崩壊(小泉内閣時代の民主党;社会保障レジームの転換論議 ほか)
第4章 戦後的なるものと政治学―戦後七〇年の節目に立って(戦後的なるものとは何か―戦後七〇年をめぐって;ポスト「第三の道」の戦略 ほか)
著者等紹介
宮本太郎[ミヤモトタロウ]
1958年東京都生まれ。中央大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。ストックホルム大学客員研究員、北海道大学法学部教授等を経て、中央大学法学部教授。専攻は比較政治、福祉政策論
山口二郎[ヤマグチジロウ]
1958年岡山県生まれ。東京大学法学部卒業。北海道大学法学部教授を経て、法政大学法学部教授。専攻は行政学、政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。