岩波現代全書
絵画の向こう側・ぼくの内側―未完への旅

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291354
  • NDC分類 720.4
  • Cコード C0370

内容説明

絵画とは何か。描くとはどのような行為なのか。アトリエで、記憶の中から、人や物との出会いの瞬間―創造への道は開かれる。日常の中で問い続けた独自の思索を集成する、横尾忠則的現代美術への旅。

目次

1 美術の森羅万象(初めに破壊ありき;絵の中の文字のこと ほか)
2 現在という場所(絵が描き手を導く;見えないものは描かない ほか)
3 カレイドスコープ(アンリ・ルソー―ルソーと戯れる;パブロ・ピカソ―無意識下のピカソへの軌跡 ほか)
4 記憶からの視線(星空からの視線;「夢枕」に立った龍 ほか)

著者等紹介

横尾忠則[ヨコオタダノリ]
美術家。1936年兵庫県生まれ。72年にニューヨーク近代美術館で個展。その後も各国のビエンナーレに出品するなど世界的に活躍。国際的に高い評価を得ている。95年に毎日芸術賞、01年に紫綬褒章受章、08年に小説集『ぶるうらんど』で第36回泉鏡花文学賞、2011年に旭日小綬章受章、同年度朝日賞、2014年山名賞など、受賞・受章多数。2012年、神戸に横尾忠則現代美術館開館。2013年、香川県豊島に「豊島横尾館」開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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nizimasu

6
気づけば結構、横尾サンの文章を読んでいる気がする。芸術家のことについて触れたかと思えば、今の制作の話。過去の作品のインスピレーションにつながったような幼少期のエピソード、そしてサイケや円盤も出てくる。この時代時代の風景をぐるぐると巡りながら、突然、文章が自分の前に現れる時の面白さが、横尾サンの真骨頂だろう。読書人の連載でもそれが健在。最近のテーマであるY字路についての言及は、何度も反駁しているかのようで、絵画の連作にも似た妙な恍惚感が文章から漂う2014/09/21

MO

4
横尾さんの人生エピソードを主軸に製作での思いが書かれている。半生の話では他の本で書かれていることが多く新鮮味がないものの、芸術製作への心の内では若い時のオカルトかかったスピリチュアル発言「僕UFO呼べるんですよ〜」とかが目立たず、もっと絵画=肉体という思いから広がる精神性が見られる。おそらく肉体が衰えていくと人は精神性がするのだろうか?「暗黙の了解みたいなのはどこにもある。現代美術だって例外ではない。だけど考えてみれば、美術はもともと暗黙の了解を否定するところから出発しているのである。」2021/08/06

ゆうゆう

3
現代芸術はすごい!ドキリとする生々しさがある。体温があって生きているということを、知らしめる某かがある。直島、瀬戸内にはいつか行ってみたい!2016/10/03

伊丹せいや

0
作品の元になった「発想の種」みたいなものが知れて面白い。本人も「東洋的な無戦略」と言ってるけど、ほとんど偶然や直感が最初なんだな。あと回想や憧憬。文章もとても読みやすい 2017/05/09

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