内容説明
パレスチナ問題、民主化運動のゆくえ、アフガニスタン、イラク、シリアの不安定化など、イスラーム世界はますます混迷の度を深め、政治としてのイスラームが現代世界にラディカルな問いを発している。従来の近代化論や共存論だけでは解決できないイスラーム世界の問題を、宗教と政治の接点からわかりやすく解き、21世紀の国際社会の中でのイスラームの意味を考察する。
目次
1 現代イスラーム政治の争点(イスラーム政治の活力;軍事と政治の対立)
2 イスラーム政治の原点(イスラーム反乱者たちの冒険;戦争が織りなす現代中東)
3 グローバル化の中のラジカリズム(西洋vs.イスラーム世界;突破口を探る中道派)
4 21世紀の国際社会とイスラーム(アラブ民主化と中東政治の変容;明日の国際社会とイスラーム)
著者等紹介
小杉泰[コスギヤスシ]
1953年北海道生まれ。エジプト国立アズハル大学卒業。法学博士(京都大学)。マレーシア国民大学名誉博士(イスラーム文明学)。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。国際大学大学院国際関係学研究科教授、ケンブリッジ大学中東研究センター客員研究員、日本学術会議会員、日本中東学会会長などを歴任。専門は、イスラーム学、中東地域研究、比較政治学、国際関係学、比較文明学。イスラーム研究・中東地域研究の功績に対して2005年大同生命地域研究奨励賞、2012年紫綬褒章、2013年京都大学孜孜賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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