岩波現代全書
図説 人体イメージの変遷―西洋と日本 古代ギリシャから現代まで

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291279
  • NDC分類 491.1
  • Cコード C0347

出版社内容情報

人間の身体についてのイメージは時代とともに変化する。古今東西の解剖図譜や芸術作品を素材に、人体がどのように認識され、表現されてきたかを読み解こう。レオナルドの解剖図や現存する最古の解剖図、江戸時代の腑分け図や蝋細工の解剖模型など、めったに見られないものを含む引用図130点余。日本と西洋の比較が興味深い。

内容説明

現存する最古の解剖図/レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖手稿/江戸時代の腑分け図/蝋細工の解剖模型…古今東西の解剖図譜から読み解く。

目次

1 黎明期の人体イメージ―古代から16世紀まで(人体を表現する試みが始まる―文章と単純な図による表現;ルネサンスの芸術家が人体を解剖する―ミケランジェロとレオナルド;印刷と芸術を用いて人体が表現される―ヴェサリウスの『ファブリカ』;人体を探求し表現する試行錯誤―ヴェサリウスを超えるための試み)
2 成熟する人体イメージ―17世紀から18世紀まで(情念を表出し理念を解放する―古典の崩壊とバロック;人体への探究を深化させる―人体表現のリアリズム;理性に基づいて普遍と理想を求める―啓蒙思想と博物学;人体を社会に向けて表現する―解剖標本、蝋細工)
3 多様化する人体イメージ―19世紀から現代まで(臓器の病的な変化を表現する―柔らかな陰影を表現するリトグラフ;人体を体系的に理解する―木口木版画による図と文章の統合;人体についての知を表現する―写真製版による表現力の拡大;人体をありのままに見せる―医療画像と実物の迫真力)
4 日本人の人体イメージ(死を描く―中世ヨーロッパの「死の舞踏」と日本の「九相図」;腑分けの刑死体を描く―江戸時代の解剖図;江戸時代の蘭学から明治のドイツ医学へ―西洋から医学を学ぶ;遺体と解剖体の境目―欧米と日本の解剖体事情)

著者等紹介

坂井建雄[サカイタツオ]
1953年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。同解剖学教室助手、ハイデルベルク大学留学、東京大学医学部助教授を経て、順天堂大学医学部教授(解剖学・生体構造科学)。専門は、解剖学、医学・解剖学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

19
古代最高の医師・解剖学者―ガレノス(8頁~)。ダ・ヴィンチの解剖手稿はかなり仔細なスケッチ(23頁~)。筋肉の組成図はリアルである(27頁図2-7)。更にリアルなのは、ヴェサリウスの『ファブリカ』は、自宅で描かれた芸術的な解剖図(32頁~)。ヴァルヴェルデ『人体構造誌』1560年のは、皮膚を剥いで手に持つ筋肉人(46頁図4-2)。グリソン『肝臓の解剖学』(72頁~)。重さ1キログラム強の、人体最大の内蔵(72頁)。   2014/09/27

mutuki

2
ヴェサリウスの「ファブリカ」って本当に すごいものだったんだと実感。 人体が人体として初めて客観的に そして芸術的に語られた最初の本という感じ。2018/04/14

takao

1
ふむ2019/09/22

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