岩波現代全書
脳と機械をつないでみたら―BMIから見えてきた

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291088
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0340

内容説明

念じるだけで機械を動かす!?「攻殻機動隊」や「ロボコップ」の世界を現実にするかのようなBMIは、脳と機械を直接つないだ究極の身体代替システムだ。この研究は、どこまで進み、神経科学にどんな知見をもたらしたのか?まだ十分に解明されていない、脳の根本的かつ重要な特性と、ほぼわかっている構造と機能の実態を、最新の知見を取り交ぜ解説する。研究の面白さと神経科学における重要性、社会への影響を述べ、今後の脳研究がめざすべき目標を、社会的観点からも考察する。

目次

第1章 脳で機械を動かす?(SFから現実へ;進展するサルのBMI;ラットのBMIからわかること;誤解と実態)
第2章 BMIが突きつけた脳の根本問題(何が情報を表現しているのか;情報は脳全体にあるのか特定部分にあるのか;脳はどこまで変わるのか;脳と身体はどこまで一体か;自発的な脳活動は何を意味しているのか)
第3章 BMIにつながる脳と脳研究の実態(多彩な細胞と信号伝達;究極の民主主義;必然的な個性;脳研究の現場)
第4章 神経科学とBMIの未来(融合研究と反還元主義;故障した脳の修復;脳の操作と倫理;ユートピアの姿)

著者等紹介

櫻井芳雄[サクライヨシオ]
1953年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。広島大学助手、富山医科薬科大学助教授、ジョンズ・ホプキンス大学客員助教授、科学技術振興機構研究員(兼任)、京都大学霊長類研究所助教授、生理学研究所客員助教授を経て、京都大学大学院文学研究科教授。医学博士。専門は認知神経科学と実験心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

20
脳の全体論(脱中心化されたネットワーク)と神経可塑性。デフォルトモード=無意識下の活動。2021/07/15

roughfractus02

4
本書の時点(2013)でのBMI研究では、ニューロン発火(スパイク)での表現を電極を近づけ増幅させてニューロンを一つずつを記録する段階であり、ロボットを操作して四肢麻痺の患者が物を掴むという実験でも「思う」ことと「行なう」ことはまだスムースではないという限界が示される。一方、この研究によってある刺激を与えるとニューロンがモジュール単位で動くのではなく、程度の差はあれニューロン全体が動くことが理解可能となった。さらに本書と同年のLancetやPNASの報告では、運動領域から感覚領域への展望が見込まれている。2017/12/28

yori

4
★★★★☆ BMIについてはもう少し色々読んでみたい。身体機能に障害がある人たちを必至に健常者と”同じよう”にしようとする事に何も疑問を抱かないというのは問題だと思う時がある。2015/01/21

bb

2
たいへん勉強になった。必要な議論を過不足なく取り上げ、高度な内容をわかりやすく、自らの主張や鋭い指摘も織り交ぜて、時に小ネタもはさみ、要するにとても面白い。極端な機能局在論の立場の人は今や少ないと思うけど、頭では認めながらも実際はシングルニューロンを続けてる人は多いかもしれない。そういう人たちの、セルアセンブリの知見を踏まえてのバランス感覚はどうなってるのか知りたい。2013/07/20

Riko

1
図書館本2026/01/24

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