岩波現代全書
原典でよむ日本デモクラシー論集

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000291064
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0330

内容説明

『大言海』に曰く、民主主義とは「でもくらしいニ同じ。…所謂下剋上ト云フモノカ」―人びとは民主主義とは何かを問い、その実現を求めて格闘した。福沢諭吉から日本弁護士連合会まで、多様なテーマの原典三三篇をよみときながら、日本社会に刻まれてきた民主主義への志向を俯瞰し、その標高と裾野を示す。

目次

1 抵抗・自由・民権
2 女性解放・差別との闘い
3 軍国主義批判・暴力批判
4 戦争と責任
5 戦後民主主義から五五年体制へ
6 アジア
7 さらなる課題

著者等紹介

堀真清[ホリマキヨ]
1946年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。西南学院大学法学部長、ケンブリッジ大学客員教授、オックスフォード大学交換研究員などを歴任。現在、早稲田大学大学院政治学研究科教授。専攻は日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

29
政治とは人びとが少しでも安全に快適に生活するための意思と施策(ⅴ頁)。福沢諭吉「丁丑公論」は愛国者の遺書。西郷隆盛の所為を専制政府への抵抗とし、継承すべきとする(3頁上段)。忍耐勉強して一年を過ぎ二年を経て世上の有様を視察するに、一として部下の不平を慰るに足るものなし(云々8頁下段)。植木枝盛の付録民権田舎歌(1879年初出):自由じゃ自由じゃ人間は自由・・・自由にするのが我が権利 自由の権利は誰も持つ 権利張れよや国の人 2016/04/19

Francis

5
福沢諭吉から福島原発事故についての日弁連の声明まで。日本の民主主義についての論文をまとめたもの。「全国水平社宣言」や植木枝盛、中江兆民など有名なところからアナキストの石川三四郎など無名のものまで手広い。欲を言えば植民地放棄論を主張して戦後日本を予言した、リベラリスト石橋湛山も入れて欲しかったな。2014/05/20

在我壷中

1
読後感、感想は控え様・・・現状、世情へ戦後にはこうした論客?が存在した!今には・・・此が皆無!と。我が国には、ただただ未熟なる民主主義・・・『B層』社会・・・『一億総白痴』を『近代の超克』叶わず・・・と2013/09/19

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