岩波人文書セレクション
触発する言葉―言語・権力・行為体

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000288132
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0310

出版社内容情報

権力の言葉、差別の言葉、そして世界を撹乱し変える言葉。バトラーが言語の政治性を縦横に論じる。

内容説明

権力の言葉や差別の言葉によって支えられる社会システム。その言葉を撹乱し、新しい道をこじあけるのもまた、言葉である。なぜ言葉は人を傷つけるのか。その力はどこにあるのか。どうすれば言葉は社会を変えるのか。フェミニズム理論や現代思想の論客として名高いジュディス・バトラーが、本書では言葉と行為の関係に焦点をあて、憎悪発話、ポルノの取り締まり、同性愛者のカミングアウト等にまつわる、現代アメリカの政治状況に果敢に切り込む。言語の権力性を熟知しながらも、言葉への信頼を手放さず、理論によって現実の閉塞性を打ち破るスリリングで政治的な探求。

目次

序章 言葉で人を傷つけること
第1章 中傷発言、燃え広がる行為
第2章 ポルノと検閲―行為遂行性の権力
第3章 伝染する言葉―米軍の「同性愛」パラノイア
第4章 見えない検閲と身体の生産―言説的行為体の未来

著者等紹介

バトラー,ジュディス[バトラー,ジュディス] [Butler,Judith]
カリフォルニア大学バークレー校、修辞学・比較文学のマキシーン・エリオット教授

竹村和子[タケムラカズコ]
1954‐2011、元お茶の水女子大学大学院教授。専門は批評理論・英語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まあい

3
ことばが他者に与える効果を丹念に考察する作品。黒人差別事件、ポルノグラフィ規制への批判、米軍での同性愛抑圧など、アメリカの政治問題を例示しつつ、アルチュセールやブルデュー、デリダの議論を批判的に乗り越える。近年の日本におけるヘイトスピーチ問題や反知性主義を考える上でも役に立つだろう。2015/12/20

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