出版社内容情報
近世文化は雅俗の融和した18世紀に最も成熟した様相を示した。新しい文化史観に基づく江戸文学論。
内容説明
近世文化は伝統文芸の「雅」と俗文芸の「俗」との二つの領域でとらえうる。この二つがもっともバランスよく保たれた「雅俗融和」、すなわち文化の成熟という視点からみると、従来、過渡期として把握されていた享保から寛政期の十八世紀こそが近世文化の最盛期と考えるべきではないか。新しい文化史観に基づく江戸文学論。
目次
1 十八世紀の江戸文化
2 都市文化の成熟―明風の受容
3 戯作の確立―『一代男』首章を例にして
4 談義本略史
5 文人と前期戯作
6 大田南畝
7 秋成の文学観
8 すい・つう・いき―その生成の過程
著者等紹介
中野三敏[ナカノミツトシ]
1935年生。1959年早稲田大学第二文学部卒。1964年同大学大学院日本文学研究科修了。近世文学専攻。九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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