内容説明
誰のための“公共”なのか。繁栄の陰で積み上がる代償―新しい生き方の模索がはじまる。
目次
プロローグ 一九七〇年代―「公共性」の神話
1 列島改造と抵抗(田中角栄―列島改造と戦後日本政治;小泉よね―三里塚の一本杉;宮崎省吾―住民自治としての「地域エゴイズム」;宇梶静江―関東アイヌの呼びかけ)
2 管理社会化とその底流(吉本隆明と藤田省三―「大衆の原像」の起源と行方;岩根邦雄―「おおぜいの私」による社会運動;小野木祥之―仕事のありかたを問う労働組合運動の模索)
3 アジアとの摩擦と連帯(小野田寛郎と横井庄一―豊かな社会に出現した日本兵;金芝河と日韓連帯運動を担ったひとびと;金順烈―アジアの女性たちを結ぶ)
著者等紹介
杉田敦[スギタアツシ]
1959年生。法政大学教授。政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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