出版社内容情報
科学技術が生み出す様々な脅威と、環境・エネルギーにまたがる多彩なリスクについて、人々の安全保障の観点から検討する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
28
リスク社会化する現代において、セキュリティ問題を再考する必要がある。テクノロジーの扱い方が重要な観点(20頁)。市民には専門知識は足りぬが、議論のやり方を工夫し、補完する仕組みが模索。コンセンサス会議はその典型という(40頁)。急性放射線障害。震災関連死。福島県内外に避難者11万人余(50頁)。簡単なことさえやらなかった東電(88頁)。米国では使用済み燃料プールの冷却水喪失に備えて炉から取り出して間もない燃料はプール内で分散させることが決まりだが、2015/12/25
ア
1
リベラルの立場だと考えられる岩波が、安全保障についてまとめたシリーズの一つ。リスク、原子力、エネルギー、サイバー、ロボット、宇宙など、対象が広くなかなか一口に述べるのが難しい。この本をきっかけに、特に宇宙、サイバーなどは今後、政治や安全保障の対象として注目されていく必要があると思う。2017/01/24