シリーズ現代経済の展望<br> 経済の時代の終焉

個数:
電子版価格
¥2,970
  • 電書あり

シリーズ現代経済の展望
経済の時代の終焉

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年03月29日 20時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000287319
  • NDC分類 332
  • Cコード C0333

出版社内容情報

なぜかくも多くの人びとが新自由主義を受け入れ、経済の暴走に身を任せているのか。アメリカへの従属、中間層の剥落、福祉国家の動揺、地方財政の破綻など、グローバリズムの潮流が日本社会を飲み込んでいく様相を、国際比較をまじえて立体的に描き出す。私たちは経済を再び飼いならせるのか。新しい社会を築くための基本的な理念を打ち出す批判的考察の書。

内容説明

私たちは、人間の多様性や生存の基礎が経済的な価値尺度に掘り崩されていく時代にいる。理不尽さに対する無力感、閉塞感が、先進国の社会全体を覆い尽くそうとしている。なぜ私たちはかくも経済の論理に屈服しようとしているのだろうか。アメリカへの従属、中間層の剥落、福祉国家の動揺、地方財政の破綻など、グローバリズムが日本社会を飲み込んでいく様相を、国際比較をまじえて立体的に描出。私たちが再び経済を飼いならす方途を探究する批判的考察の書。

目次

序章 さまよう「公」と「私」
第1章 私たちはどのように新自由主義に飲み込まれたのか?
第2章 なぜ私たちの賃金は下落するのか?
第3章 グローバリゼーションはどのように世界経済を揺るがしたのか?
第4章 なぜ財政危機が問題なのか?
終章 経済の時代の終焉―再分配と互酬のあたらしい同盟

著者等紹介

井手英策[イデエイサク]
1972年生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東北学院大学助手、横浜国立大学助教授を経て、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

35
【人新世3】ハラリのサピエンス全史の解毒薬として、少しは現実的なものを読みたくなった。資本主義の暴走という現実は肯んじえても、その当然の行き先には超ホモ・サビエンスが待ち構えているなんて納得できなかったからだ。■本書は財政学の最近の収穫とされる。かつて財政学なんて所詮支配の道具だろうぐらいにしか思っていなかったが、神野直彦さんを知って希望を語れる学なんだとイメージが変わった覚えがある。一世代若い井手はその系譜に連なる。ハラリが資本主義の最も重要な声明書と紹介しているアダム・スミス。自分が裕福になることは↓2020/11/11

壱萬弐仟縁

32
貧困とは、人間にとっての必需品を十分に獲得できない状態(10頁)。経済は、人間の本質を経済社会の運動メカニズムに組み込むかたちで、無制限の膨張を続けていく。欲望の連鎖こそが市場経済の核心(12頁)。格差問題の核心は、非正規雇用化と賃金の下落にある。中間層から低所得層への剥落とダイレクトに結びつく問題(71頁)。結局、アメリカにおける地方の財政危機の根底にあったのは、連帯の危機、政治的対立の深化、租税抵抗(178頁)。2016/02/17

coolflat

14
輸出依存型から内需依存型、内需依存型から新自由主義経済へと、いかに日本の経済が米国の都合により変質させられていったのか。またそれだけでなく、日本の経済界が米国の圧力を利用しながら、いかにして法人税減税の果実を手にしていったのか。貧乏人はますます搾り取られ、金持ちはますます富む。所得格差の拡大や賃金の減少が人々を不安に陥れ、中高所得層はその救済のための負担から逃れるための理由探しに血道をあげる。そういう社会的病理現象とも言うべき経済構造はどのようにして作られたのか。70年代から現在まで、その流れを追っている2016/10/04

Francis

10
経済学者の井手英策さんの2015年の著書。前半は最新著「欲望の経済を終わらせる」でも書かれた1980年代以降の日本の経済政策についで。後半ではスウェーデン、ドイツ、アメリカなど諸外国の例をたどりながら「経済を制御可能な正しい場所へと誘い、互いに助け合う、ささえあうという人間の本来の性質に輝きを取り戻させることで、より人間の顔をした経済とよりよい生の条件を作る。」ために何をしたら良いのかを考える。この本は井手さんの理論の集大成と言える。「幸福の増税論」などの新書版の著書はこの著書の枝にあたるのだろう。2020/07/26

Kazuo

8
経済哲学/財政哲学の本。経済史の視点では「自由な経済活動が社会全体の調和をもたらすと考えた点」がA.スミスのオリジナルだとするが、今日の現実から「市場経済それ自体は、社会に秩序をもたらす力を持っていない」と総括する。拡大する格差については「社会の分断を加速させるとしか思えない選択、公的領域の縮小という判断を私たちが簡単に受け入れた事実」こそが問題だとする。「新しい社会統合のあり方を構想しない公共投資の削減は単なる統治システムの解体」であるので、新しい財政(現在の財務省の財政再建主義でない)の必要性を説く。2015/08/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9215353
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。