内容説明
難病を抱え、24時間の介助を受けながらひとり暮らしをしている著者を襲った3・11。危機のなかで災害弱者であることを痛感し、錯綜する情報のなかで新たな障害者差別に出会う。殻をやぶって踏み出した脱原発運動、そして、東北の障害当事者の体験を聞く旅に出て、心のバリアフリーについて考える。瑞々しい感性で綴る、震災、障害、脱原発運動の風景。
目次
1 原発震災、起こる(その日の、虫の知らせ;エレベーター、全停止;手と、手と、手 ほか)
2 あの日の記憶を抱えて―仲間たちの語り(中澤利江さん―動けない、でも、ひとりじゃない;栗原千賀子さん―誰も死なせない;佐々木緑さん―いても立ってもいられない)
3 誰の命も一番(息ができる社会;ずっと、そうだった;当事者を、隠さないで ほか)
著者等紹介
朝霧裕[アサギリユウ]
1979年埼玉県生まれ。愛称は「ダッコ」。ウェルドニッヒ・ホフマン症(進行性脊髄性筋萎縮症)のため、車いすの生活。24時間の介助サポートを得て、さいたま市でひとり暮らし。シンガーソングライターとしてコンサートやライブ活動を行うかたわら、講演やエッセーの執筆を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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