内容説明
諸行無常、盛者必衰の理を基調に綴られる平家一門の滅びの物語は、今なお人びとのこころを魅了してやまない。義仲と乳兄弟兼平との心の交流「木曾最期」、敦盛を討った熊谷直実の苦悩「敦盛最期」、扇の的と弓の名手「那須与一」―代表的な合戦譚三話のリズミカルな原文をていねいに読み解きながら、『平家物語』の魅力に迫る。
目次
第1講 木曾最期(義仲の登場;義仲周辺の人たち―巴・兼平;巴との別れ;主従の最期)
第2講 敦盛最期(源平の対決;直実の物語;美貌の公達;勝者のあわれ)
第3講 那須与一(屋島合戦;平氏のかけた四つの謎;扇の的と与一;語りの聞かせどころ)
著者等紹介
梶原正昭[カジハラマサアキ]
1927‐98年。早稲田大学名誉教授。日本中世文学・軍記物語専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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