内容説明
多様な文化・経済システムの共存と協力によって成立した一三世紀世界システムは、ユーラシアにかつてない繁栄をもたらした。このシステムは、なぜ近代世界システムに取って代わられたのか。覇権力を前提としない世界システムを構築することは可能なのか。著者アブー=ルゴドによる、歴史からのはるかな問いかけは、私たちが生きる現代世界をも照射する。「西洋中心史観」をくつがえし、広い視野と豊かな筆致で新たな世界史像を描き出す。
目次
第2部 中東心臓部(承前)(マムルーク朝政権下のカイロの独占)
第3部 アジア―インド洋システム‐その三つの部分(インド亜大陸―すべての地に通じる道;海峡と瀬戸;絹の中国)
結論(一三世紀世界システムの再構成)
著者等紹介
アブー=ルゴド,ジャネット・L.[アブールゴド,ジャネットL.] [Abu‐Lughod,Janet L.]
1928年生。都市社会学・都市史。ノースウェスタン大学および新社会研究学院名誉教授
佐藤次高[サトウツギタカ]
1942年生。アラブ・イスラム史。東京大学名誉教授
斯波義信[シバヨシノブ]
1930年生。中国史。東洋文庫文庫長
高山博[タカヤマヒロシ]
1956年生。西洋中世史、地中海史。東京大学教授
三浦徹[ミウラトオル]
1953年生。アラブ・イスラム史。お茶の水女子大学教授、放送大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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