内容説明
縄文土器からマンガまで、日本美術の豊かな表現の本質を見抜く。
目次
総論 日本美術の見方
第1章 かざりと風呂と茶―「林間」について
第2章 桃山の意匠
第3章 宗達派の草花図概論
第4章 舞楽図屏風
著者等紹介
辻惟雄[ツジノブオ]
1932年生。東京大学大学院博士課程退学(美術史)。東京国立文化財研究所美術部技官。東北大学文学部教授。東京大学文学部教授。国立国際日本文化センター教授。千葉市美術館館長。『国華』主幹。多摩美術大学学長を経て、現在MIHO MUSEUM館長。東京大学・多摩美術大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さっちも
13
浮世絵が印象派に強く影響を与えた事は間違いないが、何が西欧にとって新鮮であったか。当時のフランス人美術評論家シェスノーに言わせると、例えば、北斎漫画にみられるような、すばらしい生気と明快さを備えた、日本のデッサン、その「茶目っけと皮肉を含んだカリカチュール」を絶賛し、人間や動植物の形を描くのに、それらが持っている特徴的な性格、生気や表情を的確に際立たせてゆくやりかた。強調やかざりの美学というべき所を絶賛している。日本人は元来リアリズムより、遊び心やユーモアなど生を肯定する情動性に惹かれ表現してきたらしい2020/06/21
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