人生をひもとく日本の古典〈第1巻〉からだ

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000286411
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0391

内容説明

誰もがまずは自分自身の身体をともなって、この世に誕生します。生きている限り、自分のからだとつき合っていかなくてはなりません。平安貴族のダイエット、咳をいたわる世阿弥、ふぐを食べる芭蕉…。病いや老いの心配、心身のバランスの工夫、飲食の楽しみなど、「からだ」をめぐる多彩ないとなみを古典文学のなかに探ります。

目次

1 身体という器(やっぱり顔?―『枕草子』第三十段;私の熱い血汐に触れてごらんなさい―与謝野晶子『みだれ髪』 ほか)
2 体の保たせ方(自分の心配は自分で―『九条右丞相遺誡』;足を伸ばすことから始めよう―良寛の漢詩 ほか)
3 衰え行く身体(老いを見つめる―『万葉集』巻五・山上憶良「沈痾自哀文」;光源氏も老いる―『源氏物語』若菜下巻 ほか)
4 食事の風景(無常と享楽―『万葉集』巻六・九九五・大伴坂上郎女;食いたいだけ食う―『徒然草』第六十段 ほか)
5 飲酒さまざま(酒は憂いの玉箒―『万葉集』巻三・三四三・大伴旅人;ゆったりと酒を飲む―賀茂真淵『賀茂翁家集』 ほか)

著者等紹介

久保田淳[クボタジュン]
1933年生。東京大学名誉教授。日本中世文学・和歌文学専攻

佐伯真一[サエキシンイチ]
1953年生。青山学院大学教授。日本中世文学・軍記物語専攻

鈴木健一[スズキケンイチ]
1960年生。学習院大学教授。日本近世文学専攻

高田祐彦[タカダヒロヒコ]
1959年生。青山学院大学教授。平安時代文学専攻

鉄野昌弘[テツノマサヒロ]
1959年生。東京大学教授。日本古代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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りー

1
ほほー、ふーん、あはは!と、読みながら、声を出し、楽しんで読めた一冊。古典とはいっても、与謝野晶子さん~万葉集まで幅広いです。体、老い、食など様々な視点から古典の一節をとりあげて解説しています。個人的に面白かったのは、道真の左遷後に、宇多上皇が催したという、呑み競べ会の顛末。摂関家からも含め、8人がエントリー。(紀長谷雄「亭子院に飲をたまう記」)平安貴族の阿呆っぷりが素晴らしい。あと、万葉集巻一六にある、漬け物にされる蟹を“蟹目線で”詠んだうたっていうのも、万葉集の懐の深さを感じさせて凄かったです。2018/07/01

千@朝と夜

0
解釈がわかりやすく読みやすかった。古典が苦手な人も入りやすい作品。2017/10/12

ぽん

0
 大学時代はこういう本ばかり読んでいたなぁ。院をあきらめてからはずっとあえて遠ざけていたけど、やっぱり一番合ってるみたい。装丁も美しい。2016/01/08

yukiko-i

0
古典文学と関連させて人生の教訓を説く本。難しい解釈とかなしに、素直に読める。装丁も美しく、本屋さんで見つけて、思わず買ってしまった。 2015/07/14

ケンチャン

0
6つのテーマを設定して、専門家が4ページの枠内で説明する形式。様々な作品と内容が収められているので、古典に親しみたい人には最適なシリーズだと思う。2014/09/25

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