内容説明
誰もがまずは自分自身の身体をともなって、この世に誕生します。生きている限り、自分のからだとつき合っていかなくてはなりません。平安貴族のダイエット、咳をいたわる世阿弥、ふぐを食べる芭蕉…。病いや老いの心配、心身のバランスの工夫、飲食の楽しみなど、「からだ」をめぐる多彩ないとなみを古典文学のなかに探ります。
目次
1 身体という器(やっぱり顔?―『枕草子』第三十段;私の熱い血汐に触れてごらんなさい―与謝野晶子『みだれ髪』 ほか)
2 体の保たせ方(自分の心配は自分で―『九条右丞相遺誡』;足を伸ばすことから始めよう―良寛の漢詩 ほか)
3 衰え行く身体(老いを見つめる―『万葉集』巻五・山上憶良「沈痾自哀文」;光源氏も老いる―『源氏物語』若菜下巻 ほか)
4 食事の風景(無常と享楽―『万葉集』巻六・九九五・大伴坂上郎女;食いたいだけ食う―『徒然草』第六十段 ほか)
5 飲酒さまざま(酒は憂いの玉箒―『万葉集』巻三・三四三・大伴旅人;ゆったりと酒を飲む―賀茂真淵『賀茂翁家集』 ほか)
著者等紹介
久保田淳[クボタジュン]
1933年生。東京大学名誉教授。日本中世文学・和歌文学専攻
佐伯真一[サエキシンイチ]
1953年生。青山学院大学教授。日本中世文学・軍記物語専攻
鈴木健一[スズキケンイチ]
1960年生。学習院大学教授。日本近世文学専攻
高田祐彦[タカダヒロヒコ]
1959年生。青山学院大学教授。平安時代文学専攻
鉄野昌弘[テツノマサヒロ]
1959年生。東京大学教授。日本古代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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