出版社内容情報
「地獄の季節」などの詩篇によって,若くして天才詩人としての名声を博したランボーは,突然に詩作から遠ざかり,アフリカにわたる.彼はなぜ交易活動に従事していったのか.残された膨大な書簡や資料の精査から,詩人としての魂の彷徨が浮かび上がる.謎につつまれたランボ
内容説明
「地獄の季節」などの詩篇によって、若くして天才詩人としての名声を博したランボーは、突然に詩作を放棄し、アフリカにわたる。彼はなぜ交易活動に従事していったのか。残された膨大な書簡や資料の精査から、詩人の魂の彷徨が浮かび上がる。「アフリカ書簡」を精緻に読み解くことで、謎につつまれたランボーの後半生を描いた画期的な評伝。
目次
ゼイラー幻想
書簡・距離・断章
ハラルの写真家
オガディン報告
紅海の灼熱の岸辺
失われた軍隊手帳―ショア遠征・1
不穏なルート―ショア遠征・2
渦を巻く旅の時間―ショア遠征・3
アデンのfumiste(ふざけ屋)
ベドウィンの暗黒の取引
賑やかな砂漠
飛脚たち
ゼイラーまで
著者等紹介
鈴村和成[スズムラカズナリ]
1944年、名古屋市生まれ。東京大学大学院フランス文学科博士課程中退。現在、横浜市立大学名誉教授。著書に『ランボーとアフリカの8枚の写真』(藤村記念歴程賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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