岩波人文書セレクション
介護問題の社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000285131
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0336

出版社内容情報

なぜ介護は女性が担い,その負担は軽減されないのか.そして要介護者の多数を占める高齢女性は,なぜ二重の困難を抱えるのか.従来の社会福祉論に欠落するジェンダーの視点から,日本が抱える社会問題の本質を浮彫りにした介護の臨床社会学.著者の鋭い問題意識と丁寧な聞取り調査の実践は,社会学の魅力を再認識させずにはおかない.

内容説明

なぜ介護は女性が担い、その負担は軽減されないのか。そして要介護者の多数を占める高齢女性は、なぜ二重の困難を抱えるのか。従来の社会福祉論に欠落するジェンダーの視点から、日本が抱える社会問題の本質を浮彫りにした介護の臨床社会学。

目次

1 「家族」のなかの人権―高齢者介護問題を中心として
2 介護―愛の労働
3 男性ケアワーカーの可能性―在宅訪問男性ヘルパーを中心として
4 障害児問題からみた家族福祉
5 老人を介護する家族
6 「家族」という関係の困難と希望―高齢者在宅介護問題を中心として
7 フェミニスト・エスノグラフィーの方法
8 フェミニスト・フィールドワークの方法をめぐって―現代家族への民俗誌的アプローチ
9 セルフヘルプグループと自己回復

著者等紹介

春日キスヨ[カスガキスヨ]
1943年生まれ。九州大学大学院博士課程中退。現在、松山大学教授。専攻、社会学(家族社会学、福祉社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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katoyann

17
2011年刊。家族介護者へのインタビュー調査から成る。障害を持つ子どもを育てる親のセルフヘルプ・グループの参加者と高齢者介護を抱える女性へのインタビューデータを、フェミニスト・エスノグラフィという方法論から分析している。バーガー、デンジン、シュッツと解釈的相互作用論や物語論が引用されているため、やや社会学の専門書に近く、易しいとは言えないが、対象を価値中立という立場でもって切り取ることができるのかという社会学の難題について考察している。搾取された女性の声を正確に聴き取る方法論を知ることができる。2024/07/06

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