出版社内容情報
新約聖書の時代にその周辺で生まれたもう一つの宗教思想、グノーシス主義―独自の象徴とイメージの体系をもって、人間の起源と運命を説き明かそうとする神話的思考の全貌に迫る。ナグ・ハマディ文書、マンダ教、マニ教の教典から主要な断章を抜粋し、救済論・終末論等の主題別に編成。
内容説明
新約聖書の時代にその周辺で生まれたもう一つの宗教思想、グノーシス主義―独自の象徴とイメージの体系をもって、人間の起源と運命を説き明かそうとする神話的思考の全貌に迫る。ナグ・ハマディ文書、マンダ教、マニ教の教典から主要な断章を抜粋し、救済論・終末論等の主題別に編成。
目次
1 グノーシス主義とは何か(グノーシス主義の世界観と救済観;グノーシス主義の系譜学)
2 ナグ・ハマディ文書の神話(世界と人間は何処から来たのか;世界と人間は何処へ行くのか;今をどう生きるか)
3 マンダ教の神話(マンダ教について;『ギンザー(財宝)』の神話)
4 マニ教の神話(マニとマニ教について;マニ教の神話)
結び グノーシス主義と現代(グノーシス主義の終焉と残された傷痕;移植されたグノーシス主義とその克服;新霊性運動とグノーシス主義;「終りなき日常」とグノーシス主義;グノーシス主義のメッセージ;グノーシス主義を超えて)
著者等紹介
大貫隆[オオヌキタカシ]
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻博士課程修了。ミュンヘン大学にてDr.theol.取得。現在、東京大学名誉教授。自由学園最高学部教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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