出版社内容情報
日本列島に生きる人々の自己像とその歴史意識はどのようにして形づくられたのか。近代における日本人のアイデンティティ形成を植民地支配とのかかわりで歴史的に検証し、戦後日本、そしてグローバル化がいっそう進み大きな転回点にある21世紀の社会において「民族」のもつ意味を、在日の視座からあらためて問いなおす。
内容説明
日本列島に生きる人々の自己像とその歴史意識はどのようにして形づくられたのか。近代における日本人のアイデンティティ形成を植民地支配とのかかわりで歴史的に検証し、戦後日本、そしてグローバル化がいっそう進み大きな転回点にある二一世紀の社会において「民族」のもつ意味を、在日の視座から問いなおす。
目次
1 民族幻想の蹉跌―「日本民族」という自己提示の言説
2 近代日本の異民族支配―「大東亜共栄圏」構想にいたる民族政策論を中心に
3 日本人のアイデンティティ形成―現代教育における民族的アイデンティティと関連して
4 日本認識における“内なる日帝”克服の課題―韓国の日本研究にもとめられるもの
5 象徴天皇制と戦後責任―戦後日本の分岐点において
6 民衆にとっての「民族」とは―民族問題の視角
著者等紹介
尹健次[ユンコォンチャ]
1944年生まれ。京都大学卒業。東京大学大学院博士課程修了。現在、神奈川大学教授。近代日朝関係史、思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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